ESP Easyのコンソール機能をRaspberry Piから使う

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前回、OpenWRTルータのUSBポートにぶら下がった、ESP Easy機器を再起動させるための電源制御について書きました。今回は、この方法が使えない Raspberry Pi のUSBポートにぶら下がった ESP Easy 機器を コンソール 経由で再起動させる方法を考えます。

図1.初代RaspberryPiにぶら下がるESP Easy環境ステーション

図1.初代RaspberryPiにぶら下がるESP Easy環境ステーション

ESP Easyにはコンソール機能が用意されていて、設定や操作、基本的な確認をコマンドラインインターフェースで行うことが出来ます。

コンソール機能の有効化、ボーレート設定はGUIから行うことが出来ます。

図2.ESP Easy - Tools > Serial Settings

図2.ESP Easy – Tools > Serial Settings

ESP-12EのmicroUSBにはコンソールが載っているので、Raspberry Piからは、起動ログなどから ttyUSB0を見付けることが出来るはずです。

これをScreenコマンドで開いてみます。

例えば、Settingというコマンドを送ると、次のような出力を得ることが出来ます。

ESP EasyをDHCP環境下で使用していると、GUIアクセスのためのIPアドレスが判らず、ひと手間必要ですが、これで確認することが出来ます(実際はWiFiのSSID, Keyも表示されます)。例えば、母艦Raspberry Piでこのコマンドを定期的に実行して、得られた出力をどこかtmp領域に落ちるようにしておけば、役に立つこともあるでしょう。

ちなみにScreenを終了するには、Ctrl+a – k とすることで、画面下にConfirmationが表示されるので、yで終えることが出来ます。

次に前回のようなESP Easy死活監視の異常時に使う再起動方法を考えてみましょう。シリアルコンソールを通じて「reboot」コマンドを送れば良いので、具体的には、

をroot権限で実行すれば、再起動します。

私自身実際に10個近くのESP Easyを1年以上リモート運用していますが、完全にシステムハングしたことはなく、WiFiを掴まなくなったことが数回程度、と抜群の安定性。安心して遠距離設置出来る頼もしいシステムです。

 

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