ESP-01SにESP Easy焼いてSer2Net機能を試す

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図8.Raspberry Pi 1に搭載

以前、環境センサのバッテリ長時間連続運用の時に使ったESP8266搭載の ESP-01S に、 ESP Easy を初めて焼いてみて、 Ser2Net シリアルサーバ機能を使ってみます。ESP-01Sは、これまで使ってきた他のESP系と比べても、そのコンパクトさが特徴的で、少ないながらもGPIOやシリアルも備えています。

図1.ESP-01S 表裏

図1.ESP-01S 表裏

フラッシュの焼き込みはUSBシリアルでもいいのですが、ESP−01S専用のゲタを持っているので、これを使います。

図2.ESP-01S Flasher

図2.ESP-01S Flasher

使い方はゲタにESP-01Sを挿して母艦にUSB接続するのみ、とても簡単です。

図3.FlasherにESP-01S搭載

図3.FlasherにESP-01S搭載

焼き込みはesptool.pyを使ってみます。

デバイスをプログラミングモードにせずに焼こうとするとこうなります。ESP-01SのIO0をGNDに落とすことでプログラミングモードとなるようですが、何せピンは最小構成。

先人さまの例を参考にして、手持ちの部品でジャンパ接続してみました。ハンダ付けしていないので取り外し可能、通常モードでも使用可能とする汎用性を維持出来ました。

図4.プログラミングモード状態

図4.プログラミングモード状態

早速焼いてみると、あっさり成功します。

一度母艦から引き抜いて、挿し直して起動してみると、何やら定期的に基板上のLEDが光ります。これはコケて再起動繰り返している兆候。シリアルから覗いてみると、

実は焼いたバイナリは、普段使うESP-12E用の物でした。あらためて1MBなESP-01S用でVcc計測可能なバイナリを見付けて焼き直します。

ピンを通常モードに戻して起動させると今度は問題無さそう。ESP Easyの初期状態は自身がAPとなっているので、スマホから「ESP_Easy」と言うSSIDを探して接続、もし、パスワード必要ならそれは「espconfig」でしょう(ESP-12Eに焼いた時は不要でした)。その後、スマホのブラウザで192.168.4.1にアクセスしてGUIを開き、LANのWiFiへと繋ぎ直させます。最後にESP Easyは、繋ぎ直して変わったIPアドレスを以下のように教えてくれるはずです。

図5.ESP Easy WiFi初期設定

図5.ESP Easy WiFi初期設定

早速GUIから、ESP EasyのInfoページを確認してみると、Flash Chip Real Sizeが1024kBになっていることが特徴的です(ESP-12Eは4096kB)。

図6.ESP Easy Info詳細情報

図6.ESP Easy Info詳細情報

Ser2Netと呼ばれるシリアルサーバ機能は、Deviceから設定出来ます。設定後はリモートからtelnetでこのシリアルコンソールへアクセスします。

図7.ESP Easy Device Ser2Net

図7.ESP Easy Device Ser2Net

Raspberry Pi 1初号機に繋いでみました。この機体は自分にとって初めてのRaspberry Piなのですが、今でもRDL-SDRや環境ステーションとして現役です。

図8.Raspberry Pi 1に搭載

図8.Raspberry Pi 1に搭載

sshで直接Raspberry Piへアクセスする場合と異なり、ESP-01S小判鮫からシリアル経由で操作する大きな違いは、「再起動時のログを鑑賞することが出来る」点に尽きるでしょう。ほぼこれが今回の主目的です。

ESP-01SをRaspberry Piの小判鮫として搭載する手法は、昔、ESP Easyに類似したesp-linkというバイナリで、Raspberry PiのRUNピンを開閉してハード的に再起動させる際と同じでした。あの時は、RUNピンとESP-01SのGPIOを直接繋いだりと無茶したので、結局不安定な結果に。あの頃と違い今、私の手にはESP EasyとMOSFETがあることから、もう一度この命題にチャレンジしたいと思っています。

参考と鳴謝 Great Tnx!!)


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