社内にはWindows 7を10にアップグレードしたPCがまだまだ多く存在します。最近リリースされたWindows 10 2020 October Update (20H2)の適用状況の確認に、そのような古いPCのOSビルド情報を見てみると、随分古いビルドのまま取り残されてしまっているのを見付けたので、調べてみました。
かつてWindows 7から10にアップグレードしたLenovo製デスクトップ機、現在のOSビルドが2004なので、まず手動でWindows Updateで更新の確認するも空振り。

図1.WindowsUpdateにヒット無し
Cドライブを見ると、OSをアップグレードした痕跡が残ったまま(下図中のWindows.oldフォルダ)。

図2.Cドライブに残る古いWindowsフォルダ
CドライブのプロパティよりDisk CleanupのClean up system filesを呼び出し、気持ち良くすべて消してしまいます(ちなみにPrevious Windows installation(s)の削除が主目的)。

図3.Clean up system files
実行中、プロンプトが出ますが「Yes」でそのまま進みます。

図4.システムファイルの削除に対する警告
クリーンアップ完了後にCドライブを確認すると、Windows.oldフォルダは消えていました。

図5.Cドライブから消えた古いWindowsフォルダ
この状態でWindows Updateを開くと、バージョン20H2の案内が表示されるようになりました。

図6.Windows Updateに表示されるバージョン20H2
Download and installをクリックするとアップデートは始まります。20H2はさほど大きくないので、ほどなくプレインストールまで終わり、再起動を促されます。

図7.バージョン20H2適用中
再起動後、OSビルド情報でバージョン20H2になったことを確認します。

図8.OSビルド情報の示すバージョン20H2
Windows 10へアップグレードしただけで、以後はWindows Updateがアップデートを全て適用してくれるもの、と安心しきって放置していましたが、きちんと更新されているか実機を確認したり、マネージメント機能の有るアンチウィルスツールなどでOSビルド番号をチェックしてみる必要がありそうです。また、PCを再起動してもWindows Updateがクラッシュしていて真っ白画面のままになる場合など、正常なアップデートが見込めない場合には、以前紹介したWindows 10 Update Assistantを使うと良いでしょう。