Oracle Cloud Always Free 枠でArmインスタンスを作る

投稿者: | 2021年7月7日

前回手続きを済ませた Oracle Cloud Free Tierに、 Always Free 永久無料枠を活かしたNextCloud環境を構築すべく、まずはArmベースのVM インスタンス を作成してみました。

参考文献

Ampere A1のVMインスタンスにNextcloudをインストールし、ボリュームストレージを組み合わせてクラウドストレージサービスを構築する手順は、Oracle公式によるとても丁寧なチュートリアルが公開されています。

ただOSがOracle Linuxなので尻込みしていたところ、Ubuntuで実現されている方の記事を見付けました(感謝)。

日頃より慣れ親しんでいるUbuntuを今回初めて、Oracle Cloud上のVMインスタンスとして作成します。

 

VMインスタンスの作成開始

クイックアクションの「VMインスタンスの作成」をクリックすると、次の設定ウィザードが開きます。

図01.コンピュート・インスタンスの作成初期状態

図01.コンピュート・インスタンスの作成初期状態

自動的に付与されたインスタンス名で不都合があればここで変更。設定は大きく次の5つの項目で構成されています

  • 配置
  • イメージとシェイプ
  • ネットワーキング
  • SSHキーの追加
  • ブート・ボリューム

このうち、「配置」と「ブート・ボリューム」項については、特に変更することもないので、デフォルトのままとして特に触れません。

 

VMインスタンス作成:イメージ

OSイメージはデフォルトではOracle Linuxになっているので、Canonical Ubuntu 20.04へ変更します。

図02.イメージを選択

図02.イメージを選択

VMインスタンス作成:シェイプ

シェイプ項では、CPUやRAMといったコアとなるハードウェアを選定します。デフォルトではAMDになっていたシェイプ・シリーズAmpere A1にし、シェイプの内容は以下の通りとしました。

  • Shape Name: VM.Standard.A1.Flex
  • OCPU: 1
  • RAM : 6GB
図03.シェイプを選択

図03.シェイプを選択

VMインスタンス作成:ネットワーキング

自身のクラウドでは初めてのインスタンス作成になるので、ネットワーキング項では、新規にネットワーク名やサブネット名などを設定出来ますが、後から変えることも出来るので随意に。パブリックIPアドレスの割り当てをもらえるようにしておきます。

図04.ネットワーキング

図04.ネットワーキング

VMインスタンス作成:SSHキーの追加

作成したインスタンスへのアクセスに欠かせないSSHのログインに使う鍵の生成や登録がここで出来ます。私は普段使いのUbuntuの公開キーをアップロードして登録しました。複数端末からアクセスしたい場合はここで複数登録出来るようですが、インスタンス稼働中に後から authorized_keys に追記しても良いでしょう。

図05.SSHキーの追加

図05.SSHキーの追加

VMインスタンス完成

設定を終えたら、画面下の「作成」ボタンを押して、プロビジョニングを開始します。下に進捗状況が出るのですが、スクリーンショットを撮っている間に生成は終わり、VMインスタンスは起動していました。

図06.作業リクエストの推移

図06.作業リクエストの推移

図07.実行中のVMインスタンス

図07.実行中のVMインスタンス

SSHでアクセス

登録した公開キーを使いSSHでログインしてみます。Ubuntuのイメージで用意されているユーザ名は「ubuntu」です。

予想以上のストレージ容量の大きさに、ストレージ内の詳細を確認してみました。

先ほどVMインスタンス作成時に登録したSSH公開キーは、このファイルの中に入っています。

タイムゾーンがデフォルトではUTCになっているので、香港時間HKTに合わせます。

 

Speedtest CLIを試してみる

仮想インスタンスのネットワーク帯域幅は1Gbpsが謳われていますが、外向きはもっと低いというユーザの指摘も散見されることから、以前インターネットスピードテスタを作った際にNanoPi NEO2 Blackに入れた、Speedtest CLIを入れて確かめてみましょう。あらためて公式ページを開いてみると、どうもレポジトリ閉鎖に伴い、インストール方法が変わったようです。今回は初回インストールなので、下図のページ抜粋中の最後の2行を実行すれば良さそうです。

図08.Speedtest CLIインストール方法が変わった

図08.Speedtest CLIインストール方法が変わった

そのうちの先ず一行目で、レポジトリの登録作業をしています。

生成されたレポジトリファイルは次のようになっていて、新たにpackagecloudが参照先になっていました。

aptでインストールします。

計測前に周辺のサーバリストを取得します。

あいにくとJAISTはエラー応答なので、東京地区のアライドテレシスで計測。結果は以下の通り、一般の1Gbpsサービスと比べても遜色ない速度でした。

 

パブリックIPを固定する

先ほどのようにインスタンス作成時に、特に指定せずデフォルトのままにパブリックIPアドレスを割り当てた場合、そのインスタンスを破棄して新しく作成すると、以前とは異なるパブリックIPアドレスがランダムに割り当てられてしまいます。

これを防ぐために、予めアカウントに割り当てられるパブリックIPアドレスを予約(固定)してみます。Oracle Cloud左上のアイコンより、ネットワーキング→IP管理と進みます。

図09.ネットワーキング IP管理

図09.ネットワーキング IP管理

青い「パブリックIPアドレスの予約」ボタンを押すと、右から設定レイヤが現れるので適当な名前を付けて予約を実行すると、予約済パブリックIPが使用可能な状態で一覧に加わりました。

図10.パブリックIPアドレスの予約

図10.パブリックIPアドレスの予約

次にこの予約済パブリックIPアドレスをVMインスタンスへ割り当てます。まずインスタンスの詳細ページより、ページ中ほどの左側に現れるリソースメニューの「アタッチされたVNIC」をクリックして、VNICの詳細ページへと遷移します。

図11.インスタンス詳細下のリソースメニュー

図11.インスタンス詳細下のリソースメニュー

インスタンス詳細とページデザインが酷似しているVNIC情報のページへ移り、同様にページ下左のリソースメニューの「IPv4アドレス」をクリックすると、現在のプライベート、パブリック各IPアドレスの割り当て状況が表示されます。その右をクリックして編集画面へ進みます。

図12.VNIC情報 IPv4アドレス編集へ

図12.VNIC情報 IPv4アドレス編集へ

現れた編集画面でパブリックIPタイプを「予約済IPアドレス」に切り替えたいのですが、現在の割り当てを一旦削除する必要があるようです。

図13.IPアドレス編集前

図13.IPアドレス編集前

「パブリックIPがありません」を選び、更新ボタンを押して現在割り当てられているパブリックIPアドレスを削除します。

図14.IPアドレス編集 既存パブリックIP削除

図14.IPアドレス編集 既存パブリックIP削除

再び編集画面を開くと、今度はパブリックIPタイプで「予約済IPアドレス」を選ぶことが出来ます。さらに「既存の予約済IPアドレスの選択」を選ぶと、先ほど図10で設定したパブリックIPアドレスが表示されました。

図15.IPアドレス編集 予約済IP割り当て

図15.IPアドレス編集 予約済IP割り当て

設定は更新後、特にインスタンスの再起動など必要なく即反映されました。

 

ArmベースのVMインスタンスを作り終えたところで今回はここまで。次回、ブロックボリュームを作成してNextCloudをインストールしてみます。

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