Oracle Cloud Always Free 枠でArmインスタンスを作る

公開 | 更新 

Speedtest CLIを試してみる

仮想インスタンスのネットワーク帯域幅は1Gbpsが謳われていますが、外向きはもっと低いというユーザの指摘も散見されることから、以前インターネットスピードテスタを作った際にNanoPi NEO2 Blackに入れた、Speedtest CLIを入れて確かめてみましょう。あらためて公式ページを開いてみると、どうもレポジトリ閉鎖に伴い、インストール方法が変わったようです。今回は初回インストールなので、下図のページ抜粋中の最後の2行を実行すれば良さそうです。

図08.Speedtest CLIインストール方法が変わった

図08.Speedtest CLIインストール方法が変わった

そのうちの先ず一行目で、レポジトリの登録作業をしています。

生成されたレポジトリファイルは次のようになっていて、新たにpackagecloudが参照先になっていました。

aptでインストールします。

計測前に周辺のサーバリストを取得します。

あいにくとJAISTはエラー応答なので、東京地区のアライドテレシスで計測。結果は以下の通り、一般の1Gbpsサービスと比べても遜色ない速度でした。

 

パブリックIPを固定する

先ほどのようにインスタンス作成時に、特に指定せずデフォルトのままにパブリックIPアドレスを割り当てた場合、そのインスタンスを破棄して新しく作成すると、以前とは異なるパブリックIPアドレスがランダムに割り当てられてしまいます。

これを防ぐために、予めアカウントに割り当てられるパブリックIPアドレスを予約(固定)してみます。Oracle Cloud左上のアイコンより、ネットワーキング→IP管理と進みます。

図09.ネットワーキング IP管理

図09.ネットワーキング IP管理

青い「パブリックIPアドレスの予約」ボタンを押すと、右から設定レイヤが現れるので適当な名前を付けて予約を実行すると、予約済パブリックIPが使用可能な状態で一覧に加わりました。

図10.パブリックIPアドレスの予約

図10.パブリックIPアドレスの予約

次にこの予約済パブリックIPアドレスをVMインスタンスへ割り当てます。まずインスタンスの詳細ページより、ページ中ほどの左側に現れるリソースメニューの「アタッチされたVNIC」をクリックして、VNICの詳細ページへと遷移します。

図11.インスタンス詳細下のリソースメニュー

図11.インスタンス詳細下のリソースメニュー

インスタンス詳細とページデザインが酷似しているVNIC情報のページへ移り、同様にページ下左のリソースメニューの「IPv4アドレス」をクリックすると、現在のプライベート、パブリック各IPアドレスの割り当て状況が表示されます。その右をクリックして編集画面へ進みます。

図12.VNIC情報 IPv4アドレス編集へ

図12.VNIC情報 IPv4アドレス編集へ

現れた編集画面でパブリックIPタイプを「予約済IPアドレス」に切り替えたいのですが、現在の割り当てを一旦削除する必要があるようです。

図13.IPアドレス編集前

図13.IPアドレス編集前

「パブリックIPがありません」を選び、更新ボタンを押して現在割り当てられているパブリックIPアドレスを削除します。

図14.IPアドレス編集 既存パブリックIP削除

図14.IPアドレス編集 既存パブリックIP削除

再び編集画面を開くと、今度はパブリックIPタイプで「予約済IPアドレス」を選ぶことが出来ます。さらに「既存の予約済IPアドレスの選択」を選ぶと、先ほど図10で設定したパブリックIPアドレスが表示されました。

図15.IPアドレス編集 予約済IP割り当て

図15.IPアドレス編集 予約済IP割り当て

設定は更新後、特にインスタンスの再起動など必要なく即反映されました。

 

ArmベースのVMインスタンスを作り終えたところで今回はここまで。次回、ブロックボリュームを作成してNextCloudをインストールしてみます。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA