Windows 11 Insider Preview を仮想マシンにインストール

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前回は怪しい流出版とおぼしきISOを インストール してみましたが、その後の Windows 11の正式発表を経て、 Windows 11 Insider Preview がInsider Program参加者に対してリリースされたので、仮想マシンに インストール してみます。

Windows 10 Insider Preview のダウンロード

Windows 11 Insider Preview のISOは執筆時点では未だリリースされていません。こちらのWindows Insider Previewダウンロードページを、Insider Programに参加済みのMicrosoftアカウントでログインして開いてみると、

図01.Windows Insider Preview Downloads

図01.Windows Insider Preview Downloads

ページ下方で、Windows 10のInsider Preview版ISOをダウンロードすることが出来ます。今回はこれを仮想マシンにセットアップしてから、Windows Updateを通じてWindows 11 Insider Previewへと更新しようと思います。エディションはDev版を日本語で選びました。

図02.Select Edition

図02.Select Edition

図03.Select Language

図03.Select Language

ダウンロードしたISOは次の通り。

 

仮想マシンへWindows 10をインストール

今回も前回同様、Lenovo x3650 M5 で動くVMware ESXi 6.7 ホストに仮想マシンを構築して、Insider Preview版のWindows 10をインストールします。仮想ハードウェアの構成も前回同様で以下の通りです。

図04.仮想マシンの構成

図04.仮想マシンの構成

例によってプロダクトキーの入力はスキップで進みます。

図05.プロダクトキー入力

図05.プロダクトキー入力

OSエディションはWindows 10 Pro に。

図06.OSエディションの選択

図06.OSエディションの選択

プライバシーセッティングは全てオフに。先日のWindows 11流出版インストール時のUIと比べても、やはりスクロール少なく全項目を確認出来るのは利点。

図07.プライバシーセッティング

図07.プライバシーセッティング

仮想NICをvmxnet3にしているので、VMware Toolsを入れるまではネットワークが使えないので、セットアップはスタンドアロンで完走しました。設定からバージョン情報を確認すると、確かに4月にリリースされたビルド 21354となっています。

図08.WIndows 10 バージョン情報

図08.WIndows 10 バージョン情報

そのまま Windows 11 Insider Peview へ更新

設定からWindows Updateを開いてみると、既にWindows 11 Insider Preview が候補に挙がっていました。まだこのシステムにWindows Insider Program参加のMicrosoftアカウントを登録していないのに、これは意外でした。このまま登録しなくても更新出来るのか、インストールを進めてみます。

図09.Windows Update初回起動

図09.Windows Update初回起動

ダウンロードからインストールまで小一時間経ったところで、再起動待ちになりました。

図10.Windows Update再起動待ち

図10.Windows Update再起動待ち

その後、数回の再起動と長めの更新作業の後(さらに小一時間)、いよいよWindows 11の画面が現れそうです。

図11.更新中画面

図11.更新中画面

Windows 11 Insider Preview 使用感

初期設定は済んでいるので、再起動後そのままWindows 11の画面が現れました。前回の流出版との違いは、タスクバーアイコンにエクスプローラがいないことでしょうか。デスクトップにごみ箱アイコンはあるので、「ごみ箱から始めるエクスプローラ」という趣き。

図12.Windows 11 デスクトップ

図12.Windows 11 デスクトップ

設定→システムより、バージョン情報を確認してみます。設定内のUIも流出版とはだいぶ変わっています。

図13.Windows 11 バージョン情報

図13.Windows 11 バージョン情報

ネットワーク設定のUIもだいぶ見やすくなった印象です。

図14.Windows 11 ネットワーク設定

図14.Windows 11 ネットワーク設定

同様にWindows Updateのページも、ブロックデザインで項目がはっきりした感じ。

図15.Windows 11 Windows Update

図15.Windows 11 Windows Update

Windows Insder Program の項目を確認してみると、アカウント登録の前に「オプションの診断データ」送信を有効にせよと促されます。

図16.Windows 11 Insider Program アラート

図16.Windows 11 Insider Program アラート

その設定は、「プライバシーとセキュリティ」にあるので、オンにします。

図17.Windows 11 プライバシーとセキュリティ

図17.Windows 11 プライバシーとセキュリティ

再びWindows Insider Programのページに戻り、Microsoftアカウントを紐付けします。

図18.Windows 11 Insider Program 紐付け

図18.Windows 11 Insider Program 紐付け

図19.Windows 11 Insider Program 正常状態

図19.Windows 11 Insider Program 正常状態

 

右クリックのポップアップメニューが少し柔らかい感じの新デザインになりましたが、一番下の「Show more options」をクリックすると従来のメニューに変わります。

図20.Windows 11 右クリックメニュー

図20.Windows 11 右クリックメニュー

DOSプロンプトに変わり前面に出てきたWindows Terminalは、タブ式なのは良さそうです。

図21.Windows Terminal

図21.Windows Terminal

エクスプローラのデザインは、上のメニューボタンが新しくなっていて、流出版とは異なる点です。

図22.Windows 11 エクスプローラ

図22.Windows 11 エクスプローラ

今回、Windows 10からWindows 11へアップグレードしたので、このままでは古いOSがまだ残っています。これを綺麗に削除するには、Cドライブのプロパティからディスクのクリーンアップをクリックし、さらにシステムファイルのクリーンアップへと進み、削除項目に「以前のWindowsのインストール」を加え、クリーンアップを実行します。

図23.システムファイルのクリーンアップ

図23.システムファイルのクリーンアップ

タスクバーを右クリックしてもタスクマネージャを呼び出せないのは今回も変わりません。呼び出すには、Windowsアイコンを右クリックします。タスクにEdgeブラウザがいくつもいるのは、ウィジェット待機しているのでしょう。

図24.Windows 11 タスクマネージャ

図24.Windows 11 タスクマネージャ

最後にダークテーマの画面を試してみました。

図25.Windows 11 ダークテーマ

図25.Windows 11 ダークテーマ

 

以上、Windows 11 Insider Previewのとりとめのないレビューでした。静止画像で伝わらないのですが、さほどリッチなUIにも見えないのに、全体的に少しもっさりした印象が心に残る点が、前回試したISO流出版とは異なります。Windows 10のダラダラと縦に伸びたUIデザインに比べ、区切りをつけてまとまっているので、新UIの出口がようやく見えたのではないでしょうか。

 

2021.7.4追記

Windows Insider Programに登録したMicrosoftアカウントが無くても、MicrosoftのUUPサーバから直接パッケージをダウンロードしてインストールISOを生成する方法を別記事にまとめました。

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