Android の初期からのギャラリー系の定番アプリである QuickPic 。数年前のアプリ買収以降の改悪を受けて、有志によってリリースされている MOD 版を使っていますが、最近のバージョンでは OTA アップデート 機能が追加されたようなので、上書き更新をしてからこの新機能を試してみました。
PicFolder / QuickPicの顛末
Androidの黎明期から、ギャラリー系の定番アプリと言えばQuickPicでした。
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https://play.google.com/store/apps/details?id=com.alensw.PicFolder |
それが2015年に突然、金山軟件傘下のCheetah Mobile(猎豹移動)買収されて以来、アプリに広告が増えた他、機能面でもソート順の設定や仕様が改悪されたり、画像ファイルを同一ストレージ内で移動させただけでもタイムスタンプが上書きされ、結果的にアルバムソート順が変わってしまったりとがっかりすることばかり。
挙げ句、Googleプレイストアから削除され、現在では全く別物のほぼ同名アプリにネガティブなレビューが並んでいます。そう言えば、Androidデバイス向けベンチマークでお馴染みのAnTuTuも同社の製品ですが、こちらも最近Googleプレイストアから削除されたようです。
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https://play.google.com/store/apps/details?id=gallery.photos.video.quickpic.fastopenphotosvideos |
オクトバに、買収前の全盛期(!?)の頃の懐かしい記事がありました。
MOD版QuickPic
そんな折、代替アプリを探していた時に見つけたのが、有志によるMOD版QuickPicでした。xda-developersのスレッドとGitHubで開発とリリースが続いています。
2020年当時、インストールしたのがv8.2でした。
このMOD版QuickPicに付与された権限は次の通りで、本家と比べてもギャラリー系アプリに必要な項目に限られています。
apkをダウンロードしてインストール
今回は、v8.4で追加されたOTA更新機能を見てみたいので、敢えて最新(執筆当時v8.5)ではなく、その一歩手前のv8.4をGithubページからapk形式でダウンロードしてインストールしてみます。
このMOD版QuickPicは各バージョン2種類のapkファイルがリリースされていて、その違いはxda developersページに
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VERSIONS QP Gallery 8.X = Normal version 8.X Alternative = With original name and icon |
とあり、前者が本家QuickPicと同じアプリ名とアイコンを冠したもので、Alternative(後者)はそれらを独自に置き換えたものだそうです。今回はは既に入っているv8.2と仕様を合わせ、QP.Gallery.8.4.apkをASUS Zenfone 7 ZS670KS(Android 10)にダウンロード、上書きインストールしてみました。
日本語訳者が替わり、設定中の文言も微妙に置き換わっているようですが、特に支障はありません。
アプリのOTA機能で更新
v8.4になると設定一覧に「アプリの更新」が追加されます。その中の更新チャンネルには次の3種類が用意されていますが、デフォルトのままで良いでしょう。
- stable (Default)
- beta
- alternative
「自動更新」を有効にしてから、一度アプリから抜けて開き直すと、新しいアプリ更新が検出されました。
ダウンロードして更新をインストールするには、このアプリに対する「不明なアプリのインストール許可」が必要です。
インストールが完了したことを知らせるダイアログを閉じ、アプリをもう一度立ち上げてみると、v8.5へアップデートされていました。
MOD版QuickPicの設定項目
その他、MOD版QuickPicの設定項目は以下の通りです。
【設定→アルバム】の中にある、「サムネイルを正方形にする」はデフォルトでは有効ではないため、特にグリッド表示で空白が目立ってしまいます(下図中)。これを有効にすることで、下図右のように余白のない綺麗なタイル状に表示されます。
Googleプレイストア外からapkをダウンロードしてインストールした場合には、以降のバージョンアップがどうしても手間になるので、アプリ内にOTA更新機能が備わっているのは、とても有り難いことです。