Oracle Cloud 上の Nextcloud 相手に色々なWebDAVクライアントを試す

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Windows (Explorer)の場合 (1)

WindowsではエクスプローラでWebDAVをネットワークフォルダのように扱うことが出来ます。まずエクスプローラを開き、何も無い任意の所を右クリックすると出て来るメニューの下にある、「ネットワークの場所を追加する」を選ぶと、接続のためのウィザードは始まります。

図11.Windows エクスプローラ

図11.Windows エクスプローラ

図12.Windows ウィザードの開始

図12.Windows ウィザードの開始

図13.Windows カスタムの場所を選択

図13.Windows カスタムの場所を選択

URIの入力では、次の要領で入力します。

図14.Windows Webサイトの場所を指定

図14.Windows Webサイトの場所を指定

ログインウィンドウがポップアップしてくるので、Nextcloudのユーザ名とパスワードを入力し、「資格情報を記憶する」にも必要であればチェックを入れます。

図15.Windows ログイン情報入力

図15.Windows ログイン情報入力

認証が問題なく通ると最後にショートカットの名前を付けてウィザードは終了です。

図16.Windows 名前を作成

図16.Windows 名前を作成

これでこのセッションでは開けるのですが、PCの再起動後、ネットワークの場所に残っているNextcloudをクリックしてもエラーで開けません。

図17.Windows 再起動後に開けないエラー

図17.Windows 再起動後に開けないエラー

Windows (Explorer)の場合 (2)

上記エラーを回避し、PC再起動後も再帰的に使えるようにするには、ネットワークドライブとして割り当てる必要があります。エクスプローラ上のメニューより「ネットワークドライブの割り当て」ウィザードを呼び出して設定を開始。

図18.Windows エクスプローラメニュー

図18.Windows エクスプローラメニュー

ウィザードではまず、空いている適当なドライブレターを指定し、フォルダ欄にNextcloud WevDAVへのURIを先ほどと同じ要領で入力します。

図19.Windows 割り当てるネットワークフォルダを選択

図19.Windows 割り当てるネットワークフォルダを選択

ログインポップアップでもう一度、Nextcloudのユーザ名とパスワードを入力後、認証が通ればNextcloudがネットワークドライブとしてエクスプローラ上に追加されます。

図20.Windows ネットワークドライブ割り当て

図20.Windows ネットワークドライブ割り当て

PCの再起動直後は「ネットワークドライブに再接続出来ませんでした」通知と、この✖マークアイコンが出るので、ダブルクリックすると、ログインウィンドウを経て再接続されます。

図21.Windows 再起動直後のネットワークドライブ

図21.Windows 再起動直後のネットワークドライブ

この時パスワードが記憶されておらず、パスワードを都度入力せざるを得ないような場合は、ネットワークドライブ作成時のウィザードで、「資格情報を記憶する」にチェックを入れ忘れていた可能性があるので、もう一度作り直した方が良いでしょう。

それでも起動時に再接続しない場合は、コンピュータの管理コンソールより、Windows Web Clientサービスが自動起動かつ起動中であるか確認してみます。

図22.Windows Web Clientサービスを自動起動に

図22.Windows Web Clientサービスを自動起動に

ここまで手を尽くしても再接続が思い通りにならない場合は、ログオンスクリプトなどで net use コマンドを使いた、バッチ処理によるネットワークドライブ作成をするしかないようです。

 

Windows (Explorer)の制限解除

本記事後述の転送速度比較のデータ取りに、大きなファイルのアップロードをしていた際、次のようなエラーに遭遇しました。

図23.Windows 制限を超過エラー

図23.Windows 制限を超過エラー

WindowsのWebDAVでは、扱えるファイルサイズの上限がデフォルトで50MBに制限されていて、この上限値はレジストリの次のサブキー

の中にあるDWORD、 FileSizeLimitInBytes に格納されています。

図24.Windows Web Clientレジストリ

図24.Windows Web Clientレジストリ

この値を32ビットDWORDの扱うことの出来る次の最大値に変更することが出来ます。つまり、「4GB」がWindowsがWebDAVで扱えるファイルサイズの最大値と言うことになります。

  • 10進数表記 : 4294967295
  • 16進数表記 : ffffffff
図25.Windows FileSizeLimitInBytes変更

図25.Windows FileSizeLimitInBytes変更

変更後、WebClientサービスを再起動させるか、PCを再起動すれば上限の緩和が反映されます。

 

次ページでは最後に、Synology NASやAndroidアプリでの接続方法について解説します。

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