Oracle Cloud 上の Nextcloud 相手に色々なWebDAVクライアントを試す

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Synology DSM (File Station)の場合

ここからはPC以外のデバイスを試してみます。まずはSynology NAS DS212J、OSはDSM 6.2.4です。DSMのWeb UIでFile Stationを開き、上のメニューを【ツール→リモート接続→接続設定】と辿ると、リモート接続のセットアップウィザードが開きます。

図26.FileStation Menu

図26.FileStation Menu

File Stationのリモート接続では、メジャーなオンラインストレージサービスの他、汎用なプロトコルの一つとしてWebDAVがサポートされています。

図27.FileStation Select Protocol

図27.FileStation Select Protocol

プロトコル設定では、以下の要領で入力し、「WebDAV httpsを使う」にチェックを入れます。

  • ホスト名DOMAINNAME
  • パスremote.php/dav/files/USERNAME/
図28.FileStation Protocol Setting

図28.FileStation Protocol Setting

一度接続成功すると、左ペインにブックマークされるので、次回以降の再アクセスも容易です。

図29.FileStation WebDAV Connected

図29.FileStation WebDAV Connected

Android (Solid Explorer)の場合

最後に試すデバイスはAndroidスマートフォンです。愛用しているファイルエクスプローラ系の定番アプリ、Solid Explorerは様々なネットワークストレージに対応していますが、WebDAVもその一つ。アプリ画面右下の黄色い「+」アイコンをクリックして「新しいクラウド接続」を開いて接続タイプを選びます。WebDAV以外にもOwncloud(Nextcloudの前身)が用意されているようなので、より高い親和性を期待してこちらを選択しました。接続はHTTPSにて。

図30.Solid Explorer 新規クラウド接続

図30.Solid Explorer 新規クラウド接続

サーバの設定では、パスは空のままとし、表示名は任意の認識しやすい名前を入力、そしてNextcloudのログイン情報を入力します。

図31.Solid Explorer サーバ設定

図31.Solid Explorer サーバ設定

レビューでサマリーを確認したのち接続を試行すると、ストレージ管理の一覧に先ほどの表示名でNextcloudへの接続が保存されます。

図32.Solid Explorer Nextcloudへ接続

図32.Solid Explorer Nextcloudへ接続

転送時間を簡易計測して比較

Windows、Ubuntu、macOS各OSについて、1GBのダミーファイルのダウンロード・アップロードの所要時間を簡単に計測してみます。ダミーファイルはUbuntuのシェルコマンドで次の要領で作成しました。

 

Ubuntu

Ubuntuでは、古典的に cp コマンドの前後に時刻表示を入れ、その差を手計算しました。

davfs2、Nautilusの場合をそれぞれ上り・下り各3回計測した結果は次の通り。たまに明らかに遅いことがありました。

 

macOS

macOSでは、 time コマンドを使って cp の実行時間を計測しました。

WebDavへの書き込みはエラーで接続解除されてしまうので、下りのみを計測。

 

Windows 10

WindowsではPowerShellにスクリプトの処理時間を計測する、 Measure-Command が用意されているので、これを用いて計測しました。

上り・下りの計測結果は次の通り、比較的バラツキが小さく感じました。

 

以上、各種プラットフォームそれぞれWebDAVアクセスにはクセがあり一長一短な感は否めませんが、普段使っているUbuntu Nautilusで、速度はともかく致命的な問題無く使えるのは何よりでした。

 

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