XAMPP上のWeb開発環境へWordPress BackWPupバックアップを復元

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以前作った、Ubuntu 18.04 デスクトップPC内で動く KVM 仮想マシンに XAMPP で構築したWeb開発環境へ、 WordPress 本番環境の BackWPup プラグインによるバックアップアーカイブを 復元 検証してみました。

今回もLenovo ThinkCentre Edge 91上のUbuntu 18.04 Desktopの中に、KVM仮想マシンとして構築されたUbuntu 20.04 ServerのXAMPPを使って作業を進めます。簡単に図示すると以下の通りです。

 

phpMyAdminが開けないエラー

仮想マシン上でXAMPPを起動すると、そのホームページにはphpMyAdminへのリンクが用意されています。

図01.XAMPPデフォルトホームページ

図01.XAMPPデフォルトホームページ

ところがここで403エラー。エラーメッセージの中に修正が必要な設定ファイルが記載されているので、ターミナルからそのファイルをroot権限で開いて編集します。

図02.phpMyAdmin 403エラー

図02.phpMyAdmin 403エラー



修正後、XAMPPをリロードすると今度はphpMyAdminのページが表示されました。

図03.phpMyAdmin 正常動作

図03.phpMyAdmin 正常動作

ここで先にWordPress開発用で使うデータベースを作っておくことにします。文字コードをデフォルトの utf8mb4_unicode_ci から utf8_general_ci へ変更しました。

図04.phpMyAdmin データベース作成

図04.phpMyAdmin データベース作成

htdocsのパスを変更

ウェブサイトのルートディレクトリであるhtdocsへのパスはxamppでは、

と他のxamppの設定関連と同じ場所に、root権限下で配置されています。これを一般ユーザでもう少し触りやすそうな、次の場所へ設定してみます。

XAMPPにおける httpd.conf の構成は、おおよそ次のようになっているようです。

先ほど修正した、phpMyAdminエイリアスが記述されている httpd-xampp.confhttpd.conf から呼び出されるインクルードの一つです。

ドキュメントルートを変更するには、 httpd.conf を次の要領で修正します。

これでhttpリクエストに関しては変更されました。開発環境ではいわゆる「オレオレ証明書」になってしまいますが、httpsリクエストのドキュメントルートを変更するには、 extra/httpd-ssl.conf を次の要領で修正します。

最後にxamppのapacheをリロードすれば、変更が反映されます。

 

BackWPupのバックアップアーカイブ

今回検証するのは、以前WordPressに導入したBackWPupプラグインが生成した次のようなバックアップアーカイブです。

図05.BackWPup アーカイブの中身

図05.BackWPup アーカイブの中身

まずこの中から、 ########.sql.gz と言うデータベースのバックアップSQLを取り出します。

 

phpMyAdminでデータベースを復元

取り出したバックアップSQLファイルは、phpMyAdminのインポート機能を使ってアップロード、復元します。先ほど新規作成したデータベースを選び、インポートタブでアップロードするバックアップSQLファイルをセット。さらに「部分インポート」のチェックを外した上で実行しました。

図06.phpMyAdmin データベースへのインポート

図06.phpMyAdmin データベースへのインポート

数分後、エラーの赤い画面にびっくりしつつも、そのメッセージの終わりに記述されている、「mysql_upgrade」コマンドに望みを繋ぐことにしました。

図07.phpMyAdmin インポートエラー

図07.phpMyAdmin インポートエラー

普通にコマンド叩いても見つからないことから、ごっそりインストールするよう促されますが。

当該ツールはXAMPPに含まれているものの、サンドボックス故にパスが通っていないXAMPPのフォルダ中にある為、以下の要領でフルパス指定で実行する必要がありました。そしてこの時、 -p オプション付で実行するとこれまたエラーになります。

デフォルトでは空パスワードなので、セットアップの際にパスワードを設定していなければ、ユーザ指定のみで実行すると、今度はうまく走ってくれました。

これで不整合は解消されました。

 

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