海水自沈したiPhoneとZenFone7の明暗の分かれ目

投稿者: | 2021年10月7日

暑い夏のある日、家族で海でのカヤック遊びの際にまさかの自沈。救命胴衣を着用していたので溺れることはありませんが、浅瀬へ辿り着くまでの間、我が家のスマートフォンたちが、持ち主と共に海の中にいたことになりました。その2台のスマートフォン、 防水 機能のある iPhone SE(第2世代)と、防水防塵皆無のASUS ZenFone 7 のその後を 分解 比較します。

iPhone SE (2nd Gen)

持ち主は救命胴衣でプカプカ浮いてても、肩掛けカバンはずっと海中に浸っているので、20分程度は海水の中でした。iPhone SE 第2世代はIP67等級の防水性能(深さ1mに30分間まで)があるとのことで、陸に上がってから電源落とす際に触った時も、正常動作していたとのことです。

ライトニングコネクタ両端の★ネジを外し、液晶外周をヒートガンで温めてから、吸盤のついた洗濯バサミのような専用工具で挟んで、ゆっくりと液晶と本体を分離させます。

図01.iPhone SE2 開帳

図01.iPhone SE2 開帳

よく見ると外した★ネジにも浸水を防ぐ加工が有りました。

図02.iPhone SE2 ★ネジ

図02.iPhone SE2 ★ネジ

よく見渡すと、スピーカ付近の角部に白い痕跡があるのですが、この程度で済んでいるにはさすがでした。

図03.iPhone SE2 微少浸水の痕跡

図03.iPhone SE2 微少浸水の痕跡

エタノールで主に外周をキレイにして一旦閉じました。防水シール剤を入手したので、時間のある時に再び開いてシール処理を施すつもりです。

図04.iPhone SE2 防水シール剤

図04.iPhone SE2 防水シール剤

ZenFone 7 ZS670KS

iPhone SE とは異なり、防塵防水性能は全く無い本機種、浸水条件はほぼ同じで海水に20分程度は浸かっていたと思います。開帳作業は翌日行いました。本体外観にネジは一切無いので、背面外周をヒートガンで加熱してから、すき間にヘラを入れて少しずつ開いてゆきます。

図05.Zenfone7 背面カバー外し

図05.Zenfone7 背面カバー外し

この時点でも中が少し湿っていたので、拭き取ったりエタノールで掃除しながら分解を続けます。背面カバーを開けてもインナーカバーにロジックボードは覆われているので、まずはこれを外します(ネジは計11本)。

図06.Zenfone7 インナーカバーのネジ位置

図06.Zenfone7 インナーカバーのネジ位置

インナーカバーを外した後、フリップカメラユニットに沿ってついているフレームも外すことが出来ます。

図07.Zenfone7 フリップフレーム外し

図07.Zenfone7 フリップフレーム外し

フレームの裏側には塩害の跡がくっきり残っています。

図08.Zenfone7 フリップフレームに残る塩跡

図08.Zenfone7 フリップフレームに残る塩跡

ZenFone 7のロジックボードは二階建てになっているので、上下を留めているネジは次の要領で外します(ネジは2本)。

図09.Zenfone7 二階建てロジックボードのネジ位置

図09.Zenfone7 二階建てロジックボードのネジ位置

ロジックボード下層にも塩の痕跡を見ることが出来ますが、SIMスロットに入れていたSIMカード、micro SDカードは無事でした。

図10.Zenfone7 二階建てロジックボード分解

図10.Zenfone7 二階建てロジックボード分解

次に本体下部にあるマイクやスピーカ、USB Type-C端子などのインターフェイスボードを確認するため、覆っているインナーカバーを外します(ネジは計7本)。

図11.Zenfone7 インターフェイスボードのネジ位置

図11.Zenfone7 インターフェイスボードのネジ位置

外したカバーも基板上もかなり塩害を受けているのが分かります。

図12.Zenfone7 インターフェイスボード

図12.Zenfone7 インターフェイスボード

基板の裏側も塩まみれだったので取り敢えずエタノール洗浄。

図13.Zenfone7 インターフェイスボード裏

図13.Zenfone7 インターフェイスボード裏

ここまで分解、洗浄をしてみましたが、塩分の被害は深刻で全く起動することが出来ませんでした。

図14.Zenfone7 分解全体構成

図14.Zenfone7 分解全体構成

海水から取り出した直後に真水に漬けておいたり、すぐに開帳していたらもしかしたらという思いもありますが、最近、海や山でのアクティビティによく見かける、スマホ用防水ケースの重要性が身に沁みました。

 

 

次ページではもう一つ海水に浸かった、モバイルバッテリを分解してみます。

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