Synology NAS DS213JへAria2をインストール

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Web Stationをインストール

Aria2のブラウザベースフロントエンドAiraNgを配置するために、Synology NAS DS213JにWeb Stationパッケージをインストールしてウェブサーバ機能を追加します。

図11.Web Stationパッケージ

図11.Web Stationパッケージ

インストールが終わったら、管理画面左上のメニューより、Web Stationを開きます。

図12.メニューに現れたWeb Station

図12.メニューに現れたWeb Station

尚、この後に入れるAriaNgはクライアントサイドJavaScriptで組まれているため、サーバサイドスクリプトであるPHPは不要なことから、ここではインストールしません。

図13.Web Station初期ウィンドウ

図13.Web Station初期ウィンドウ

File Stationを開いてみると、「web」というフォルダが増えていて、ここがデフォルトのドキュメントルートであることが分かります。

図14.File Station webフォルダ

図14.File Station webフォルダ

フロントエンドAriaNgを配置

AriaNg公式GitHubページより、All-In-Oneではない通常版をダウンロードします(執筆当時最新v1.2.2)。

ダウンロードしたアーカイブを先ほどのwebフォルダにサブフォルダを作って解凍します。

図15.File Stationでフォルダ解凍

図15.File Stationでフォルダ解凍

続いてWeb Stationを開いて、ポートベースの仮想ホストを以下の要領で作成します。

  • ポート番号      : HTTP 10086 (任意のポートで可)
  • ドキュメントルート: web/AriaNg
  • PHP           : 未構成
図16.新規仮想ホストの作成

図16.新規仮想ホストの作成

ブラウザからNASのIPアドレスの10086番ポートへhttpで要求してみると、AriaNgのページを開くことが出来ました。

図17.AriaNgページ

図17.AriaNgページ

Aria2とAriaNgを接続

AriaNgのページを開くことができましたが、このままではAria2のRPCと通信ができないので、接続のための設定が必要です。

図18.AriaNg RPC接続失敗

図18.AriaNg RPC接続失敗

デーモンモードで稼働中のAria2のRPCポートと、パスフレーズ(Secret Token)に関する設定値は、設定ファイル /opt/etc/aria2.conf に次のように記載されているはずなので、これらをAriaNg SettingsのRPCタブへ入力します。

図19.AriaNg RPC設定

図19.AriaNg RPC設定

入力後、右上の青い「Reload AriaNg」ボタン押下で、AriaNgは新しい設定でAria2と再接続を試行します。

図20.AriaNg RPC接続成功

図20.AriaNg RPC接続成功

なお、AriaNgはクライアントサイドで動作するので、別のPCやブラウザからアクセスする度に、上記の設定が求められます。

 

Baidu Pan向けにカスタマイズ

AriaNgとAria2の接続後は、NAS側にあるAria2の設定ファイル /opt/etc/aria2.conf の内容も、AriaNgから随時編集出来るようになります。ここでは前回試した、Baidu Pan向けの高速ダウンロード時に使った以下の設定をAria2へ設定してみます。

-x, –max-connection-per-server

最大接続数を増やすこの項目は、「HTTP/FTP/SFTP Settings」項にあります。

  • 値: 16
図21.Aria2 Settings Max Conn

図21.Aria2 Settings Max Conn

-s, –split

並列ダウンロードのために分割数を増やすこの項目も、同じ項の下端にあります。

  • 値: 16
図22.Aria2 Settings Split Count

図22.Aria2 Settings Split Count

-U, –user-agent

User Agentの設定はダウンロードタスク毎に変えることは出来ないので、一括になりますが「HTTP Settings」項で以下の文字列に変更します。

  • 値: kinh;shuma;netdisk
図23.Aria2 Settings Custom User Agent

図23.Aria2 Settings Custom User Agent

 

以上のようににしてAriaNg上で設定したAria2のオプションは即反映されるものの、これは /opt/etc/aria2.conf へ書き込まれたりはしないようなので、永続的にこの設定で動かしたい場合は、ターミナルから直接設定ファイルへ記述するのが確実なようです。

 

Baidu Panからダウンロードをトライ

設定を終えたので、早速Baidu Panからダウンロードしてみます。前回同様、KinhDownオンライン解析で得られたリンクを新規タスクに貼り付けます。

図24.AriaNg タスクへリンク貼付

図24.AriaNg タスクへリンク貼付

ときおり生成されるファイル名が文字化けしてしまうことがあるので、心配であればOptionタブでHTTPにチェックを入れるとFineNameフィールドが出てくるので、ここへ決め打ちしておきます。

図25.AriaNg タスクのファイル名

図25.AriaNg タスクのファイル名

入力を終えたら必ず「DownloadNow」か、そのプルダウン候補の「Later」ボタンを押さないとタスクは保存されないので注意。

図26.AriaNg Downloadボタン

図26.AriaNg Downloadボタン

複数タスクを登録しての一括ダウンロードも充分な速度を出せています。

図27.AriaNg タスク一括ダウンロード

図27.AriaNg タスク一括ダウンロード

なお、完了したタスクを削除しても、出力されたファイルが消されることはありませんでした。

図28.AriaNg Remove Task

図28.AriaNg Remove Task

 

 

 

 

 

 

 

Synology NAS DS213JへAria2をインストール」への3件のフィードバック

  1. るっちょ

    パッケージセンタにコミュニティベースのパッケージソースは現時点でも使えますか?

    ・名前 : Community Package Hub (任意で可)
    ・場所 : https://www.cphub.net

    の「https://www.cphub.net」です。

    返信

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