電源の入らなくなった電子ピアノ CASIO Privia PX-770の基板チェック

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図3.基板収納ハウジング

数年前に買った我が家の電子ピアノ Casio Privia PX770 はいつの頃からか電源スイッチの反応が悪く、いくら押しても電源が入らなかったり落とせなかったり。その症状がひどくなり何度試しても電源が入らなくなったので、修理に出す前に自分でも見てみることにしました。

症状

我が家の電子ピアノは白い Casio Privia PX770WEです。本体のチェックの前に付属のACアダプタ(DC12V 1.5A)をテスタでチェックし、問題無いことを確認。

図1.Casio Privia PX770WE

図1.Casio Privia PX770WE

鍵盤左の操作パネルの電源ボタンはメカニカルではない感触で、ここが怪しいのですがバラしが面倒なので手を出さず、テスタのNCV機能により、通電していることの確認にとどめました。

図2.操作パネルへの通電確認

図2.操作パネルへの通電確認

基板チェック

鍵盤中央下部に張り出ているハウジングに、基板が格納されていて、左方がDC入力、右方には録音機器接続用のUSB B端子が設けられています。木製の本体にとまっているネジを外し、本体との様々なケーブルを注意深く外して分離して、中の2枚の基板と対面。

図3.基板収納ハウジング

図3.基板収納ハウジング

ハウジング左側の基板は電源とアンプ回路の入った基板でした。

図4.電源アンプ基板表裏

図4.電源アンプ基板表裏

基板左側にいるのはこの、BD9874と言う降圧型DC-DCコンバータです。

図5.電源アンプ基板上のBD9874

図5.電源アンプ基板上のBD9874

その先に大きなヒートシンクを抱えるのは、電化製品に広く用いられる、15Wステレオアンプ、TDA7297でした。素子の左右にはスピーカ出力コネクタがあります。

図6.電源アンプ基板上のTDA7297

図6.電源アンプ基板上のTDA7297

続いてもう1枚は、ロジックボードとおぼしき基板です。前述の電源アンプ基板とフラットケーブルで繋がっている他、基板上には本体へのフラットケーブルコネクタ、フレキシブルケーブルコネクタ、さらにフットペダルへの配線のためのコネクタがあり、一番右には録音機器接続用のUSB端子があります。

図7.ロジックボード表裏

図7.ロジックボード表裏

どちらの基板も目視の限りでは特に異常は見受けられず。ロジックボードはヒートガンでRAM付近をあぶった後、本体とケーブルを仮組みしてみますが、電源は入りませんでした。

図8.基板と本体仮組み

図8.基板と本体仮組み

 

Youtubeでは鍵盤本体側も分解している強者もいらっしゃいますが、ネジの多さと元に戻せる自信が無いことから、素人はここまでとして、修理の手に委ねたいと思います。アフターサポートへ電話するとまず、ACアダプタの問題かどうかを切り分けされ、そうではないと分かった時点で出張修理に来てくれ(有償HKD600なり)、その場で直せない場合はお持ち帰りされます(費用別途報價)。

 

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