
12月の Windows Update 月例更新のプレビュー版である KB5007253 がリリースされていたので、 Windows Update から手動適用し、win32spl.dllが更新されたのを確認後、 ネットワーク共有プリンタ の エラー も解消されているのを確認しました。
プレビュー版更新 KB5007253
2021年11月22日に、翌月の月例更新のプレビュー版であるKB5007253がリリースされました。
Windows 11ではKB5007262が相当します。
早速Windows 10のWindows Updateから更新を適用してみます。なお、併せてWindows 10 21H2への更新も行いました。
再起動後、更新履歴の「その他の更新プログラム」内に当該更新が正しく適用されていることが記録されています。
コントロールパネル内の「プログラムと機能」でも、インストールされた更新プログラム一覧から今回の更新を確認することが出来ます。
win32spl.dllのバージョンを確認
一連の不具合の原因であるシステムファイル、win32spl.dllのバージョンを確認してみると、更新されていました。
なお、win32spl.dllが格納されている %WINDIR%\System32\ には大量のシステムファイルが存在するので、その中からエクスプローラで1つのファイルのプロパティを得るのは地味に手間が掛かります。そんな場合、管理者権限で開いたコマンドプロンプトから、次のコマンドでも確認可能です。
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C:\> WMIC DATAFILE WHERE name="C:\Windows\\System32\\win32spl.dll" get Version /format:Textvaluelist Version=10.0.19041.1387 |
さらに翻ってみるとこれはOSビルド番号なので、簡易的にはシステム情報から確認するのが、最も手っ取り早いでしょう。
ネットワーク共有プリンタのインストールテスト
早速、PC内の登録プリンタ(ドライバを含む)を一度全て消してから、プリントサーバ上に共有されているネットワークプリンタ(図中ではC7771と表記されているが、実際にはFUJIFILM ApeosPort C5570)を追加してみました。
他、社内LANに存在する一部のHP製プリンタを含め、全てのネットワーク共有プリンタを問題なく追加、使用出来るようになりました。
社内では夏頃から発生し、システムファイルwin32spl.dllを入れ替えたりするまでに長引いた、一連のネットワーク共有プリンタ接続問題をそのバージョン番号の推移で表すとつぎのようになります。
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Windows 10 21H1/21H2 64bit %WINDIR%\System32\win32spl.dll KB5006670直前版(共有プリンタ接続可) ver.10.0.19041.1266 889,344 byte KB5006670版(共有プリンタ接続不可) ver.10.0.19041.1288 920,064 byte KB5006738版(共有プリンタ接続不可) ver.10.0.19041.1320 922,112 byte KB5007253版(共有プリンタ接続可) ←【今回】 ver.10.0.19041.1387 923,136 byte |
今回のプレビュー版が来月の月例更新にそのまま反映されるのか確証はありませんが、「ようやく正しく対処してくれた」印象はあるので、このまま配布して欲しいものです。
[2021.12.15追記]
12月の月例更新KB5008212に織り込まれていることを確認しました。