前回までにRAID障害対応を終えた、 Windows Server 2016 サーバ機の Windows Update が、いつ見ても同じ更新 KB4589210 のダウンロード進捗0%から一向に進みません。 Windows Update における不具合の最終解決策は設定のリセットですが、その前に更新のオフラインインストーラを入手して手動インストールしてみます。
Windows Updateを詰まらせるKB4589210
Windows Updateの状態を確認すると、更新 KB4589210がダウンロード中0%となっていて、これは翌日再確認しても全く同じで進捗は有りませんでした。このままでは次に控えている月例更新に順番が回ってくることは、永遠に有りません。

図1.Windows Update KB4589210の停滞
この更新は、Intel マイクロコード更新プログラムと呼ばれるもので、Intel製の特定のCPUを搭載するシステムにのみ適用されるようです。
調べてみるとこの更新の適用時にWindows Updateがスタックしてしまう事例は比較的多く、こちらのMicrosoftフォーラムでも、Windows Updateのリセットを始め、いくつかの解決策が提示されています。
スタンドアロンインストーラを適用
今回に限らずWindows Updateにおける特定の更新での膠着状態に対処するには、オフラインインストーラを別途ダウンロードして個別適用するのが一番です。スダンドアロンインストール用のオフラインインストーラは、Microsoft Update カタログより入手可能です(Windows Server 2016用をダウンロード)。
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windows10.0-kb4589210-v2-x64_bbbf54336d6e22da5de8d63891401d8f6077d2ce.msu 2,460,312 bytes |
このファイルをサーバ上の適当な場所に配置して、ダブルクリックで実行します。

図3.スタンドアロンインストーラの開始
ところがWindows Updateの状態や、他にバックグラウンドに何かインストーラが実行中の場合、このようにエラー終了してしまうことがあります。

図4.スタンドアロンインストーラのエラー終了
幸いタスクマネージャを確認したり、少し時間をおいてから再トライするとインストールが始まり、正常終了することが出来ました。ここでOSの再起動直後にインストーラを実行させても駄目なようなら、Windows Updateのリセットという手段を採る必要があります。
インストール後は再起動が求められるので、夜間の再起動をスケジューリングして、翌朝Windows Updateの履歴を確認すると、KB4589210のスタンドアロンインストーラによるインストールと、続く月例更新も問題なく適用されており、
Windows Updateも最新の状態になりました。

図7.Windows Updateの状態