Ubuntu 18.04にLinux版Zoomクライアントをインストール

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仕事関連で必要なウェビナーを普段はWindows版 Zoom クライアントで受講していましたが、さまざまな Linux ディストリビューション向けに Zoom クライアントパッケージが用意されていることを知り、早速 Ubuntu 18.04へインストールしてみました。

インストールパッケージの入手と導入

LinuxへのZoomクライアントのインストールは、専用のページで各ディストリビューション毎に丁寧な解説されています。

まずはUbuntu 18.04のブラウザでダウンロードセンターを開いて、豊富なディストリビューションの中からUbuntuを選択。

図1.ディストリビューションの選択

図1.ディストリビューションの選択

ダウンロードボタンでdebパッケージをダウンロードします。

図2.Ubuntu向けdebパッケージをダウンロード

図2.Ubuntu向けdebパッケージをダウンロード

ダウンロードされたdebパッケージをターミナルからaptパッケージマネージャでインストールするだけ。

 

Linux版Zoomクライアント

インストールされたアプリを探して起動すると、当たり前ですがWindows版で見慣れたウィンドウが現れます。

図3.Zoomクライアント ホーム

図3.Zoomクライアント ホーム

「ミーティングに参加」のページも特に違いは有りません。。

図4.Zoomクライアント ミーティングに参加

図4.Zoomクライアント ミーティングに参加

主催者からミーティングIDではなく、Zoomリンクを受け取った場合、そのリンクをブラウザで開くとインストールされたZoomクライアントがプログラムとして選択されます(下図はFirefoxでの例)。

図5.ブラウザリンクからの呼び出し

図5.ブラウザリンクからの呼び出し

実際に2時間ほどのウェビナーに参画してみましたが、Windows版同様の操作と安定性でLinuxでも全く問題無く使えました。

図6.Zoomミーティングセッション

図6.Zoomミーティングセッション

なお、インストール当初UIは全て英語でしたが、これはタスクバーにあるZoomアイコンのメニューから変更可能です(アプリケーションの再起動が必要)。

図7.Zoomクライアント 言語の切替え

図7.Zoomクライアント 言語の切替

apt用ローカルレポジトリの構築

debパッケージを自分でダウンロードしてインストールした場合、後々のソフトウェアアップデートにどのように対処するかが問題です。Zoomの場合は確かアプリ自身が更新チェックを掛けて通知してくれるはずですが、公式レポジトリがあればと思い調べていたら、こちらのフォーラムスレッドを見つけました(Great Tnx!!)。

公式レポジトリの代わりに、ダウンロードセンタにあるdebパッケージをローカルに保持して、擬似的なローカルレポジトリのように振る舞うことが可能とのこと。ちょうどもう1台のUbuntu機にもインストールする必要があるので、早速その方法を試してみます。

まず、ダウンロードしたdebパッケージの妥当性チェックに必要なツール dpkg-sig をインストール。

次に、Zoomクライアントパッケージの公開鍵をダウンロードして、システムへインポートします。

そして、 apt のローカルレポジトリをセットアップする次のスクリプトファイルをどこかに作成して実行します。

このスクリプトが設定した2つの apt 関連ファイルは次のようになっていました。

apt update を実行してみます。

/usr/local/ 下に配置されたローカルレポジトリの様子と、debパッケージのチェック例は次の通りです。

取得したdebパッケージに異常が見られる場合は、 apt update が最後に次のエラーを吐いて異常終了します。

それではローカルレポジトリからZoomクライアントをインストールしてみましょう。

少しトリッキーな手法ですが、確かにローカルパスがレポジトリとして機能してくれました。

 

NOSIGと出てしまう(2022.05追記)

5月初めにリリースされたdebパッケージで、デジタル署名が見つからないと言われるようになりました。

一方で公開鍵はこれまで通りダウンロード可能な状態にあるので、一時的な入れ忘れかも知れません。しばらくは以下の2つの apt 設定ファイルをコメントアウトし、様子を見たいと思います。

 

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