TeamViewer代替のリモートソフト RustDeskを試す

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PC リモートソフトウェア の定番、TeamViewerの商用検知が昨今厳しくなってきたので、その代替として、オープンソースで各種プラットフォーム対応の RustDesk を Ubuntu 、 Windows 10、 Android で試してみます。

Ubuntu 18.04へインストール

公式GitHubにあるUbuntu向けのdebパッケージをダウンロードの上、インストールします。

早速立ち上げてみると、こちらのシンプルなウィンドウが現れます(各OSのほぼ共通)。

図1.RustDeskのUI

図1.RustDeskのUI

左側の数字の羅列が自身のIDで、パスワードはランダム文字列がデフォルトでセットされていますが、適宜好みの文字列へ変更可能です。

デフォルトでサーバサービスも有効になっていますが、これはID欄右を押すと出てくるメニューにある、 Enable Service のチェックを外せば起動しないようになるようです。

リモート操作のリクエストを受信すると、画面右上にこのような通知が出てきます(スマートフォンから遠隔操作の例)。

図2.リモート受け時の通知

図2.リモート受け時の通知

macOS版をインストール→できず!?

続いてmacOS版をダウンロードして、Mac Proへインストールしようとするも、バージョンチェックで弾かれてしまいました。

図3.macOSのバージョンチェック弾き

図3.macOSのバージョンチェック弾き

このMac ProはグラフィックボードがMetalに対応しておらず、10.14以降へはアップデート出来ないので、残念ながら手詰まりです。

ちなみにTeamViewerはこのOSバージョンでも問題無く使える他、同類のAnyDeskの要件を確認しましたが、こちらもmacOSのバージョン要件には触れられていませんでした。

 

Windows 10へインストール

さらにWindows 10へインストールしようと、Windows版のインストーラを実行してみると、Ubuntu版とは異なり Run without install というモードが用意されていました。PCお助けサポートを受ける際は、この機能を使うよう勧めれば良さそうです。

図4.Windows版インストーラ

図4.Windows版インストーラ

ファイル転送機能はTeamViewerと類似したUIで、リモート操作同様にサクサクと転送されます。

図5.ファイル転送機能

図5.ファイル転送機能

Android版のインストール

Android 12のASUS ZenFone8 Flipへ、Googleストアからインストールしてみました。

Android版はデフォルトではクライアントモードを想定して設定されているので、スクリーンシェアリングさせたい場合は、設定画面で必要な権限を許可する必要があります。

図6.Android版の基本機能

図6.Android版の基本機能

実際にWindowsやUbuntuへリモート接続してみました。操作はタッチモード、マウスモードが用意されており、どちらもキビキビと反応するので快適。デュアルモニタの切り替えも考慮されています。

図7.Android版からPCへ接続

図7.Android版からPCへ接続

しばらく使ってみての難点は、画面上にキーボードが現れている間に、思った通りの挙動をしてくれないことが多い点。アプリ画面を開き直せば元に戻るので致命的ではありませんが、今後の造り込みで改善してくれることでしょう。

 

RustDeskで興味深い機能は、自前のサーバを建てられることなので、これはまた別の機会にぜひ試してみたいと思います。

 

 

 

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