NanoPi R2S OpenWRT向けUSB WiFiアダプタの検討

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2. Comfast CF-916AC

続いてはRealtek系の一番手、利得6dBiの外部アンテナが長い、Comfast CF-916ACです(2017年にRMB68で購入)。RTL8811AU搭載で11ac対応で速度は最大433Mbps、USBポートは2.0仕様です。

図10.Comfast CF-916AC

図10.Comfast CF-916AC

lsusb で確認したUSB情報は以下の通り。

まずは型番から類推して kmod-rtl8xxxu を試してみます。

再起動後、ログを見ながらUSB WiFiアダプタを挿してみますが、正しく認識されませんでした。

そこで先ほどと同じ要領でドライバとパッケージを削除した後、今度は kmod-rtl8812au-ct を入れてみました。

すると wlan0 インターフェイス登場し、LuCIからもスキャン出来るのですが、

APとして使用しようとすると、Radio0はいくら設定を見直してもアクティブにはなりませんでした。購入当時は確か、Linuxで使えるとの記述からこのアダプタを選んで気がするのですが、APモードまでは実装出来ていないのかも知れません。

 

3. 型番不明RTL8812AU搭載品

次のRealtek系は、NanoPi R2S OpenWRTの AP STA動作対応を謳うこちらのアダプタ、メーカーも型番も不明ですが、RTL8812AU搭載しているようです(2021年にRMB70にて購入)。

図11.RTL8812AU搭載無名アダプタ

図11.RTL8812AU搭載無名アダプタ

 

USBアタッチ時のログ情報に出て来るシリアル番号がインチキっぽいのですが、取り敢えずRTL8812AUと言っているのを信じます。

これも先ほどと同じ kmod-rtl8812au-ctを試すのですが、アダプタを挿してもドライバが適用され、デバイスが正しく認識されることは有りませんでした。

本製品がNanoPi R2S対応を謳っていたのはおそらく、FriendlyElecがOpenWRT 19.07をベースに公開しているFriendlyWRTでの話なのかなと思います。

 

4. Linksys AE3000

Linksys AE3000はWiFi4(802.11n)までしか対応していない古いアダプタで、MediaTek傘下のRalink RT3573を搭載しています。

図12.Linksys AE3000

図12.Linksys AE3000

 

 

RaLink系では定番のRT2800ドライバが使えるようなのでパッケージを検索し、 kmod-rt2800-usb をインストールします。

再起動後、ログを見ながらWiFiアダプタを挿すとドライバが当たり、 wlan0 インターフェイスが現れます。

SSIDを同じように設定後、速度計測をしてみるのですが、やはり802.11nと言う世代の古さは否めません。

図13.Linksys AE3000計測結果

図13.Linksys AE3000計測結果

 

次ページでは最後にもう一つMediaTek系のWiFiアダプタを試してみます。

 

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