OpenWRTのLuCIページにCPU温度を表示させる

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FriendlyElec NanoPi R2Sを自宅ルータとして使い始めて発覚した発熱問題。一体どの程度なのか、 CPU の 温度 を読取って OpenWRT のWebUI、LuCIに表示するパッケージを見つけたので早速導入してみました。

NanoPi R2S自宅運用時の発熱

FriendlyElec NanoPi R2S(関連記事はこちら)を自宅で運用を始めて数日、その金属筐体が長時間持っていられないほどの熱を帯びていることに気づきました。

図1.自宅の2台のルータたち

図1.自宅の2台のルータたち

これまで自宅用ルータやAPとして使ってきた、GL-iNet GL-AR750S(関連記事はこちら)ではほんのり暖かい程度だったのでその違いに驚きつつ、継続的な温度監視の手段を探してみました。

 

luci-app-temp-statusでCPU温度表示

そんな折に見つけたのがこちらluci-app-temp-status です。

GitHubページにOpenWRT主要バージョンでのインストール手順と、スクリーンショットが簡潔に掲載されており、インストールすることで、OpenWRT(関連記事はこちら)のWebUIであるLuCIのホームページに当たる、 Status Overview ページに温度センサの項目が追加されるようです。

 

OpenWRt19.07へのインストール

NanoPi R2Sへインストールの前にまずは、APとして稼働しているGL-AR750Sへ入れてみようと思います。

OpenWRT 19.07でのインストールは、公式GitHubによると次の通り。なお、 wget が未導入の場合は、予め opkg でインストールしておく必要があります。

実際あっけなくインストール作業は終わりました。

LuCIの Status Overview ページを開いてみると、Temperatureの項目は増えたものの、残念ながらセンサ無しとのこと。

図2.GL-AR750SではNo Sensors

図2.GL-AR750SではNo Sensors

こちらのソースコードによると、どうやら次の2つをデータソースとしているようです。

そこでターミナルで入り確認してみると、やはりどちらも存在していませんでした。

この機種では使えないことが分かったので、パッケージを削除します。

 

OpenWRt21.02へのインストール

次のNanoPi R2Sへインストールする前に、ターミナルからデータソースが存在するか確認しておきます。

どちらのディレクトリも見つかりましたが、 hwmon の中は空っぽでした。

ひとまずR2Sでは使えそうなことは分かったので、公式GitHubに記載されているOpenWRT 21.02でのインストール手順を確認。パッケージのバージョンが異なるようです。

インストール後、 Status Overview ページを確認すると、R2SではSoCの温度が表示されました。

図3.R2SではSoC温度検出

図3.R2SではSoC温度検出

せっかくなので、ターミナルからデータソースを確認してみます。

以前、Raspberry Piで同様のパスからCPU温度を取り出し、ThingSpeak(関連記事はこちら)へ定期送信する仕組みをPythonで組んでいたことを思い出しました。

CPU温度だけでは寂しいので、 load average や通信速度の値と共に、ThingSpeakへ送ってグラフ化するのも面白そうです。

 

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