M.2 SATA SSD を2枚搭載して ハードウェア RAID を構成できる USB3.0 エンクロージャを購入したので、さまざまな動作モードでのパフォーマンスを検証してみました。
M.2 SATA SSD RAID エンクロージャの概要
2021年初めに購入(淘寶にてRMB188)したのが、M.2 SATA SSDを2枚挿せてちょうど2.5″ HDDサイズの筐体に収まる、こちらのハードウェアRAIDエンクロージャです。付属のUSBケーブルは、本体側がUSB 3.0 Miniという少し変わった仕様です。
アルミ筐体底面のネジを外せば中を開けることができます。インターフェイスとしては、先述のUSB3.0に加えSATA-IIIも利用可能。基板上のUSB Mini端子上にあるDIPスイッチでRAID動作モードを切り替えることができます。
基板裏面にJMicron 562コントローラが実装されていました。M.2側はSATA-IIIなので6.0Gb/s(=750MB/s)ですが、USB 3.0無印なので転送速度は最大でも4.8Gbps(=600MB/s)しか期待できないことでしょう。
中華M.2 SATA 256GB SSD
実際に載せてみるのは、こちらの中華廉価モノのM.2 SATA SSDです(同時期に個当たりRMB170で購入)。購入ページでは、読み込み479MB/s、書き込み440MB/sと謳われていました。
基板上にはSiliconMotion SM2259XT SATA-IIIコントローラと、128GB NAND Flashが表裏各1枚ずつ実装されています。
M.2 NGFF USB type-C アダプタ
RAIDを組む前にまずは、手持ちのM.2 NGFF USB type-C アダプタ(2020年にRMB47で購入)にSSDを載せて、比較用データ取りに転送速度を計測してみます。
このアダプタは裏面にVIA社 VL716コントローラが実装されていることから、商品の謳い文句通りUSB3.1 Gen2に対応していることが分かります。
2015年モデルのThinkPad X1 Carbon 3rd Gen (Type.20BS)(USB3.0ポートは非Gen2)へCrystalDiskInfoとCrystalDiskMarkをインストールして、アダプタに載せたSSDを確認します。
まずはCrystalDiskInfoで情報を確認。
CrystalDiskMarkの計測結果もほぼ商品説明通りの結果でした。

図09.CrystalDiskMark Kingchuxing SSD
次ページではいよいよRAIDエンクロージャにSSDを載せ、各動作モードでの転送速度を確認します。