デュアルスロットM.2 SSD RAID USB3.0エンクロージャを試す

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図14.RAID1動作モード

M.2 SATA SSD を2枚搭載して ハードウェア RAID を構成できる USB3.0 エンクロージャを購入したので、さまざまな動作モードでのパフォーマンスを検証してみました。

M.2 SATA SSD RAID エンクロージャの概要

2021年初めに購入(淘寶にてRMB188)したのが、M.2 SATA SSDを2枚挿せてちょうど2.5″ HDDサイズの筐体に収まる、こちらのハードウェアRAIDエンクロージャです。付属のUSBケーブルは、本体側がUSB 3.0 Miniという少し変わった仕様です。

図01.M.2 SATA RAIDエンクロージャ外観

図01.M.2 SATA RAIDエンクロージャ外観

アルミ筐体底面のネジを外せば中を開けることができます。インターフェイスとしては、先述のUSB3.0に加えSATA-IIIも利用可能。基板上のUSB Mini端子上にあるDIPスイッチでRAID動作モードを切り替えることができます。

図02.RAIDエンクロージャ開帳

図02.RAIDエンクロージャ開帳

基板裏面にJMicron 562コントローラが実装されていました。M.2側はSATA-IIIなので6.0Gb/s(=750MB/s)ですが、USB 3.0無印なので転送速度は最大でも4.8Gbps(=600MB/s)しか期待できないことでしょう。

図03.RAIDエンクロージャ基板表裏

図03.RAIDエンクロージャ基板表裏

中華M.2 SATA 256GB SSD

実際に載せてみるのは、こちらの中華廉価モノのM.2 SATA SSDです(同時期に個当たりRMB170で購入)。購入ページでは、読み込み479MB/s、書き込み440MB/sと謳われていました。

図04.M.2 SATA SSDパッケージ

図04.M.2 SATA SSDパッケージ

基板上にはSiliconMotion SM2259XT SATA-IIIコントローラと、128GB NAND Flashが表裏各1枚ずつ実装されています。

図05.M.2 SATA SSD基板表裏

図05.M.2 SATA SSD基板表裏

M.2 NGFF USB type-C アダプタ

RAIDを組む前にまずは、手持ちのM.2 NGFF USB type-C アダプタ(2020年にRMB47で購入)にSSDを載せて、比較用データ取りに転送速度を計測してみます。

図06.M.2 NGFF USB type-C アダプタ

図06.M.2 NGFF USB type-C アダプタ

このアダプタは裏面にVIA社 VL716コントローラが実装されていることから、商品の謳い文句通りUSB3.1 Gen2に対応していることが分かります。

図07.M.2 NGFF type-C 基板表裏

図07.M.2 NGFF type-C 基板表裏

2015年モデルのThinkPad X1 Carbon 3rd Gen (Type.20BS)(USB3.0ポートは非Gen2)へCrystalDiskInfoCrystalDiskMarkをインストールして、アダプタに載せたSSDを確認します。

まずはCrystalDiskInfoで情報を確認。

図08.CrystalDiskInfo Kingchuxing SSD

図08.CrystalDiskInfo Kingchuxing SSD

CrystalDiskMarkの計測結果もほぼ商品説明通りの結果でした。

図09.CrystalDiskMark Kingchuxing SSD

図09.CrystalDiskMark Kingchuxing SSD

 

次ページではいよいよRAIDエンクロージャにSSDを載せ、各動作モードでの転送速度を確認します。

 

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