デュアルスロットM.2 SSD RAID USB3.0エンクロージャを試す

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PMモード

続いていよいよRAIDエンクロージャにSSDを載せてみるのですが、動作モードは購入時デフォルトのPMモードで始めます。これは挿したSSDがそれぞれ独立したストレージとして、PCから見えるモードです。

図10.動作モード切替スイッチ

図10.動作モード切替スイッチ

SSDを1枚だけ挿した状態でCrystalDiskMarkを走らせてみると、先述の結果とほぼ同等。

図11.CrystalDiskMark PMモードシングル

図11.CrystalDiskMark PMモードシングル

次に2枚挿してみるのですが、何故かそのうちの1枚はCrystalDiskInfoで情報が取れず。

図12.CrystalDiskInfo PMモード

図12.CrystalDiskInfo PMモード

PC上では2枚nSSDそれぞれ別のドライブとしてマウントされているので、CrystalDiskMarkを2つ起動してそれぞれのSSDへ同時計測に挑戦。

図13.CrystalDiskMark PMモード同時2枚

図13.CrystalDiskMark PMモード同時2枚

1本しかないUSBの帯域を2つのSSDが奪い合う筈にも関わらず、転送速度があまり下がりませんでした。データサイズを大きく取ればもっと低下し合うのかも知れません。

 

RAID1ミラーリング構成

次に各SSDを一度初期化した後、動作モードをRAID1ミラーリングにしてみます。

図14.RAID1動作モード

図14.RAID1動作モード

この時、CrystalDiskInfoではハードウェアRAID1ディスクと認識されます。

図15.CrystalDiskInfo RAID1

図15.CrystalDiskInfo RAID1

CrystalDiskMarkの結果もPMモードの時と何ら遜色ありません。

図16.CrystalDiskMark RAID1

図16.CrystalDiskMark RAID1

そしてこのモードのまま、1枚のSSDを抜いてDegradedを装ってみましたが、当然ディスクは問題無く読み書きすることができました。

図17.RAID1の片肺状態

図17.RAID1の片肺状態

RAID0ストライピング構成

再びSSDを初期化した後、RAID0ストライピングにしてみました。CrystalDiskInfoでハードウェアRAID0ディスク、容量が512GBになっていることを確認。

図18.CrystalDiskInfo RAID0

図18.CrystalDiskInfo RAID0

ストライピングにより転送速度アップ!、を期待しましたが、これまでと全く同じ結果に。

図19.CrystalDiskMark RAID0

図19.CrystalDiskMark RAID0

ストライピングのウリであるスピードアップが見込めないのであれば、RAIDメンバ1つでも死ぬとデータ全損という欠点だけが残ることになるので、それでならばJBODで束ねた方が良いでしょう。

 

USBストレージにファイルを持ち歩いていたら壊れた、と言う話を今でも時折社内で耳にするのですが、大切なデータをどうしても持ち運びたいなら、このようなSSDのハードウェアRAIDエンクロージャは最適ではないでしょうか。

 

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