高騰するBME280代替I2C温湿度センサを探して (1) HDC1080・2080編

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HDC2080搭載基板

同社のHDC2080はHDC1080と比べ、計測精度は変わらず消費電力がnA程度にまで省電化されたほか、I2Cアドレスが可変になりました。

  • 温度計測 : -40〜125℃ ±0.2℃
  • 湿度計測 : 0〜100%RH ±2%RH
  • 動作電圧 : 1.6〜3.6V
  • 消費電流 : 550nA (待機時50nA)
  • I2Cアドレス : 0x40 / 0x41

淘寶で購入したのはこちらのCJMCU版です(送料別RMB16にて)。

図10.CJMCU-2080表裏

図10.CJMCU-2080表裏

ピンヘッダをハンダ付けし、先ほどのESP-12E搭載ブレッドボードへ載せてみます(HDC1080は逃がし済)。

図11.HDC2080をESP-12EへI2C接続

図11.HDC2080をESP-12EへI2C接続

ESP EasyのI2C Scanでも、HDC1080と同じアドレスが検出されました。

図12.HDC2080のI2C Scan結果

図12.HDC2080のI2C Scan結果

あわよくばHDC1080用のプラグインで計測できるのでは、と試してみましたが、やはり正常な計測値を取得できませんでした。

図13.HDC1080プラグインでは計測不能

図13.HDC1080プラグインでは計測不能

GitHubに公開されているHDC1080用プラグインのソースコードを確認しつつ、

HDC1080のデータシートから温度計測方法と、

図14.HDC1080データシート抜粋

図14.HDC1080データシート抜粋

HDC2080のそれを比べてみると計算式は同じものの、データ取得の手順に違いがあるのは明らか。ESP Easyでの温度計測値が常に-40℃なのは、この計算式の末尾の定数に由来しています。

図15.HDC2080データシート抜粋

図15.HDC2080データシート抜粋

さすがにコードを書き換えるほどの技量は持ち合わせていないのでここまでとしますが、ESP Easyにこだわらないのであれば、HDC2080用ライブラリはネット上に公開されているのを見つけられるはずです。

 

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