液晶 が割れてしまい、メーカー修理するぐらいなら新しいのを買うというので、会社で払い下げ処分となった Lenovo Thinkpad E570 を引き取り、自分でパネル交換 修理 してみました。
Thinkpad E570 仕様と液晶割れ具合
2016年発売の本機種は、様々なバリエーションがありますが、引き取ったのはi7搭載モデルで液晶はフルHDという仕様でした。
筐体に傷は見当たりませんが、電源を入れると液晶の右部分が白化しているのがすぐ分かりました。
会社の受付のお姉さんは退社時にノートPCを引き出しの中へしまうことが通例で、日々のそうした過程でダメージを受けてしまうことは、比較的よくあります。
液晶パネルを淘寶で調達
淘寶の日頃の梱包と荷姿から果たして無事に届くのか一抹の不安を覚えながらも、今回初めて交換用の液晶パネルを注文してみました。
ポチった後にバイヤーとチャットで機種を伝えて再確認すると、「その機種は取り外し時にケーブルが傷付きやすいから気をつけて」とのアドバイスまで頂ける暖かさ。届いたパネルもしっかり緩衝材が入っていたので、淘寶の荒っぽいハンドリングでも大丈夫でした。
ちなみに液晶本体の他に、必要な工具とスクリーンプロテクタも付属していました。
割れた液晶の取り外し
液晶面のベゼルは、内側から軽くこじると簡単に外すことが出来ました。
液晶パネルは、上下四角から伸びるブラケットのネジ4本で、本体側フレームと固定されています。
ネジを外したら、左根元部分にあるケーブルに気をつけながら、そのまま液晶パネルをキーボードの上へ被せます。
コネクタ部分には透明なセキュリティシールが貼ってあるので、これをそっと剥がします。
コネクタの金属ロックを外したら、慎重にケーブル側コネクタを引き抜きます。
新旧パネル比較
取り外したパネルのラベルを確認してみましょう。
このパネル、BOE製NV156FHM-N42の諸元を確認します。
- 15.6″ 1920(RGB)×1080, FHD, 141PPI
- Display Area : 344.16(W)×193.59(H) mm
- Outline Size : 359.50(W)×223.80(H) ×3.2(D) mm
- Interface : eDP (2Lanes), eDP1.2, HBR1 (2.7G/lane), 30pins Connector
そして淘寶で調達したパネルのラベルはこちら。
このマイナー符号が微妙に異なる、NV156FHM-N3Dの諸元は次の通り。
- 15.6″ 1920(RGB)×1080, FHD, 141PPI
- Display Area : 344.16(H)×193.59(V) mm
- Outline Size : 350.66(H)×216.68(V) ×3.2(D) mm
- Interface : eDP (2Lanes), eDP1.2, HBR1 (2.7G/lane), 30pins Connector
ディスプレイ表示域は両者変わらないものの、新パネル(N3D)の方が外寸が縦横ともに少し小さいことに気づきました。
但し、ブラケット位置は同じなので取り付けに問題は無さそう。
新パネル取り付けと動作確認
新しいパネルをキーボードの上に置いたら、取り外し手順を逆に辿って取り付けます。
コネクタを接続してパネルを本体側のフレームへ取り付けたら、ベゼルを戻す前に一度通電して表示に問題がないか確認します。
ドット落ちもなく正常に表示されたので、電源を落としてベゼルを戻せば完成です。
メーカー修理に出せば数万円コースは確実な液晶パネル交換も、型番さえ判明していれば自分で調達から交換まで簡単にできることが分かりました。