Celeron J4125搭載ミニPCにVMware ESXi 8.0導入

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インストーラISOの改変

いつも参考にさせて頂いているブログに、解説記事がありました(Great Work!!)。

それは、インストーラのブートオプションに次の非公式パラメータで、ストレージを食い潰す OSDATA パーティションのサイズを抑制出来るというもの。

このオプションを有効にするには、インストーラISO起動時に Shift+O 押下してその場で追記するか、

図25.インストーラ起動画面

図25.インストーラ起動画面

インストーラISOの中にある /EFI/BOOT/BOOT.CFG ファイルを直接編集してしまうもの。

後者で進めるに当たり、CLIベースでインストーラISOを編集、カスタマイズする手順は、こちらのKBでVMwareから公開されていますが、

今回はISO Masterと言うISOイメージの中身を編集できるGUIツールを使ってみようと思います。

Ubuntu 18.04では標準リポジトリに収録されているので、パッケージマネージャで簡単にインストールできます。

ISO Masterを起動したらまずオプション設定で、関連付けられているエディタとビューアを gedit へ変更。

図26.ISO Masterオプション設定

図26.ISO Masterオプション設定

そしてVMware vSphere 8.0インストーラISOを開き、下ペインで /EFI/BOOT/BOOT.CFG を編集すると、エディタが開くのですが、これは一時ファイルに過ぎないので、編集後は ~/Desktop など分かりやすいところへ一旦新規保存します。

図27.BOOT.CFGの編集

図27.BOOT.CFGの編集

編集するのは、ファイル内の kernelopt 変数の行、既にあるオプションの後へ、 autoPartitionOSDataSize=4096 をスペース区切りで追記します。

上ペインを編集した BOOT.CFG のあるディレクトリへ移動させ、下ペインでは元の BOOT.CFG ファイルを削除してから、改変した BOOT.CFG を上ペインから下ペインへ追加します。

図28.改変したBOOT.CFGをISOへ追加

図28.改変したBOOT.CFGをISOへ追加

適当なファイル名でISOを新規保存すれば、カスタムISOの完成です。

図29.ISOを別名で保存

図29.ISOを別名で保存

カスタムISOからインストール

VentoyへカスタムISOを入れて起動。

図30.VentoyにいれたカスタムISO

図30.VentoyにいれたカスタムISO

先ほどと同じ手順でインストールを進め、再起動後にHost Clientを開くと、仮想フラッシュ領域が小さくなっていました。

図31.小さくなった仮想フラッシュ

図31.小さくなった仮想フラッシュ

ストレージの詳細を確認してみると、データストアのあるVMFSパーティションがいっぱいまで確保されていました。

図32.データストア領域を大きく確保

図32.データストア領域を大きく確保



 

評価期間タイマーのリセット方法

今後に備えて、60日の評価期限をリセットする方法を確認しておきます。

ライセンス情報はシステム内の次の場所に格納されています。

評価期間タイマーをリセットするには、この中の license.cfg を削除して、

そのひな型であるもう1つの隠しファイル .#license.cfg を新たな license.cfg として複製、

そして、vpxdサービスを再起動すれば、評価期限が再設定されます。

図33.リセットされた評価期限

図33.リセットされた評価期限

 

【2023.01追記】ライセンスキー取得可能に

vSphere 8のライセンスキーがダウンロードページで表示されるようになりました。

図34.ダウンロードページにライセンスキー現る

図34.ダウンロードページにライセンスキー現る

取得したキーをESXiホストへ登録して、評価モードから抜け出すことができました。

図35.キー登録後のライセンス情報

図35.キー登録後のライセンス情報

 

次回はようやくこのプロジェクトの大詰め、ESXiホストの中にOpenWRTを仮想マシンとして作成し、ソフトウェアルータとして機能するか確認してみます。

 

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