マルチイメージブートツールVentoy USBのアップデート

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2年前に構築したマルチイメージブートツール Ventoy USBを アップデート することで、UEFI モードで起動しなった ISO イメージも問題無く起動できるようになりました。

UEFI廻りがどうしても弱い旧版

2年前にUSBストレージにインストールしたマルチイメージブートツールVentoyは(当時の記事はこちら)、OSのインストールイメージを単純にコピーするだけで起動可能になるので、その後も日々の作業に大変重宝していました。

ところがあるとき、UEFIモードでKubuntuのインストーラISOを起動させようとしたところ、

図1.Ventoy USB 1.0.24ブートメニュー

図1.Ventoy USB 1.0.24ブートメニュー

次のエラーが出て止まってしまいました。

図2.ISOイメージ起動エラー

図2.ISOイメージ起動エラー

現行版をダウンロードして更新

調べてみるとこうした不具合はその後の開発の中で解消されている模様。

その一方で、USBストレージ部分に入っている既存のイメージファイルたちの容量が大きく、全て一旦消えてしまうVentoy USBの作り直しではなく、Ventoyシステム部分だけにタッチするアップデートを試してみます。

図3.Ventoy USBのパーティション構成

図3.Ventoy USBのパーティション構成

新規セットアップもアップデートも導入方法は、全て公式サイトに丁寧なチュートリアルが用意されています。

紹介されているいくつかの方法の中から、今回はLinux CLI ModeをUbuntu 18.04のターミナルで進めます。

まず現行版(執筆当時で1.0.84)をGtiHubダウンロードリンクから、Linux向け圧縮パッケージをダウンロード・解凍します。

Ventoy USBのデバイス番号 /dev/sdd を確認。

解凍されたディレクトリに入り、 sudo ./Ventoy2Disk.sh -l で現在のVentoyシステムを確認してみます。

必要なオプション引数を確認。

セキュアブートのサポートを有効 -s にしつつ、アップデート -u を実行します。

アップデート中は無反応のまま十秒近く待たされるので、少し不安になるかもしれませんが、アップデートが終わりプロンプトが返ってくるまではじっと我慢。

 

エラー無く正常にUEFIでISO起動

こうして出来上がったVentoy USBを先ほどはうまく起動しなかったPCへ挿し、UEFIモードで起動して、画面左下のバージョン番号が進んでいることを確認。

図4.Ventoy USB 1.0.84ブートメニュー

図4.Ventoy USB 1.0.84ブートメニュー

Ventoyストレージ内のKubuntuインストールISOを選択すると、今度はエラーメッセージに妨げられることなく、Try Kubuntuへ進むことができました。

図5.KubuntuインストーラISO起動成功

図5.KubuntuインストーラISO起動成功

 

こんなに簡単にアップデートできるなら、今後も時々公式サイトをチェックしてみようと思います。

 

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