Lenovo Thinkpad X1 Carbon アップデートISOからBIOSを更新

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BIOSの更新は実行ファイルをダウンロード後、それをWindows上で実行するのが通例ですが、Lenovo Thinkpad X1 Carbon 4th Genのサポートページに、ブータブルCDイメージ版のアップデートファイルが公開されているので、これを使ってUSBストレージからBIOS更新してみました。

Bootable CDイメージ版BIOSアップデート

今回、BIOSを更新したいLenovo X1 Carbon 4th Genのログインパスワードが分からないので、ブータブルCD版のBIOSアップデートをダウンロードして使います。

図01.BIOS更新ダウンロードページ

図01.BIOS更新ダウンロードページ

本来はCD-Rに焼くためのこのイメージをUSBストレージに使いたかったのですが、ライティングツールbalenaEtcherでUSBへ書き込もうとすると怒られます。

図02.balenaEtcherによる警告

図02.balenaEtcherによる警告

試しにイメージファイルをそのままVentoy(ver.1.0.20/UEFIモード)に入れて起動させようとするも、UEFI関連のエラーで失敗(なお、BIOSを更新するにはUEFIブートであることが必須とされています)。

図03.Ventoyからのブート失敗

図03.Ventoyからのブート失敗

そんな折、Lenovoユーザフォーラムにて、Linux系の geteltoritoコマンドを使ってブータブルCDイメージを変換(!?)してUSBストレージ向けブータブルイメージを作成する方法が紹介されていました。

私のUbuntu 18.04デスクトップPCには既にgenisoimageパッケージが入っていたので、早速 geteltorito で変換してみます。

変換したイメージ n1fur48w_bootable.img をVentoyにコピーします。

 

Secure Bootの一時無効化

VentoyのUSBストレージを挿してX1 Carbonの電源投入、Lenovoロゴが出ている間に Enter キーを押して通常起動を外れます。

図04.LenovoロゴでEnterキー押下

図04.LenovoロゴでEnterキー押下

Startup Interrupt Menuで F1 キーを押してBIOSへ。

図05.Startup Interrupt Menu

図05.Startup Interrupt Menu

現在のBIOS Versionは2016年リリースの1.15とあるので、購入当初のままかも知れません。

図06.BIOS Version 1.15

図06.BIOS Version 1.15

Securityタブの中にある Secure Boot を選択。

図07.Security メニュー

図07.Security メニュー

Secure Bootを Enabled から Disabled へ一時切替えます。

図08.Secure Boot 設定

図08.Secure Boot 設定

ブータブルCDイメージをUSBから起動成功

F10 キーで保存と再起動の後、Ventoy USBをブートデバイスに選択すると、Ventoyのブートメニューが現れます。

図09.Ventoy ブートメニュー

図09.Ventoy ブートメニュー

USBブータブルへ変換したイメージを選択し、ようやくBIOS更新ツールの画面を見ることができました。

図10.BIOS更新ツールメニュー

図10.BIOS更新ツールメニュー

BIOSを更新処理

1 で注意書きを確認後、

図11.このBIOS更新ツールについて

図11.このBIOS更新ツールについて

2 を押してアップデートを始めようとすると、一つ一つ文言の異なる再確認や警告のウィンドウが延々と現れます。

図12.BIOS更新の確認 1

図12.BIOS更新の確認 1

図13.BIOS更新の確認 2

図13.BIOS更新の確認 2

図14.BIOS更新の確認 3

図14.BIOS更新の確認 3

図15.BIOS更新の警告

図15.BIOS更新の警告

警告群の終わりには、BitLockerに関するものがありました。このPCでは元々有効にしていませんが、最近のPCではデフォルトで知らぬ間に有効になっていることもあるので、注意が必要です。

図16.BitLockerに関する警告

図16.BitLockerに関する警告

再起動後もBIOS更新処理は続く旨の文言でEnterキーを押すとようやく処理が始まります。

図17.再起動後の振る舞いについて

図17.再起動後の振る舞いについて

一旦始まってしまえばキー操作は不要で数分進捗を眺めた後、ちょっと目を離した隙に更新処理は終わり、勝手に再起動していました。

図18.BIOS更新中

図18.BIOS更新中

BIOSに入り、Version.1.55になっていることを確認して、作業は完了です。

図19.BIOS Version 1.55

図19.BIOS Version 1.55

 

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