SDイメージ版PiAware 8.2へfr24feed導入時のデバイス強制再起動

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今までパッケージ版 PiAware を入れていたRaspbianシステムが不調につき、SDイメージ版 PiAware 8.2へ入れ替えて fr24feed を入れようとすると、Raspberry Pi 1Bが勝手に 再起動 する現象に遭遇しました。

PiAware 8.2 SDカードのセットアップ

公式ページでPiAwareイメージのZipファイルをダウンロードしたら、その中からイメージファイルのみを取り出します。

これを手持ちの16GB SDカードへ書き込みます。

Raspberry Piで起動させる前に、別のUbuntuマシンにマウントしてその中身を確認。

 

初回起動前準備

boot パーティションにある piaware_config.txt を次の通り編集して、初回起動時に静的IPでのネットワーク疎通を図るのと、FlightAwareに登録済みデバイスのfeeder-idを引き継ぐことでセットアップを簡略化することができます。

また、このRaspberry PiにはBME280環境センサを繋いでいるので、同じく boot パーティションにある、 config.txt を編集してI2Cを有効にしたり、少しだけオーバークロックしてみます。

最後にお約束の ssh と言う空ファイルを boot 下に生成して、初回起動以降のsshアクセスを有効にします。

 

Raspberry Pi 1Bでの初回起動

SDカードをRaspberry Pi 1Bへ挿して起動して数分後、別のPCからブラウザで設定しておいたIPアドレスへアクセスすると、既にPiAwareサービスは稼働しており、FlightAwareへのデータ提供始めていました。

図1.PiAware 8.2 ステータス

図1.PiAware 8.2 ステータス

SkyAware Mapも問題無く受信データがプロットされます。

図2.SkyAware 8.2 マップ

図2.SkyAware 8.2 マップ

なお、PiAware公式ページではRaspberry Pi 3以降が推奨されていますが、非力な初代Raspberry Piでも問題無く動くことは周知の事実です。

 

そのままSSHでアクセスして(ユーザー名 pi 、パスワード flightaware )、パスワードやホスト名を変更、

さらにIPv6を無効化します。

PiAwareの稼働状況は、 piaware-status コマンドでも確認できます。

北米以外の地域では必要のない、dump978系のサービス( dump978-fa と skyaware978 )を念押しで完全に無効化します。

 

FlightRadar24 fr24feedの導入

続いて前回の記事に沿って、FlightRadar24へデータ提供するためのfr24feedをインストールします。

このインストールスクリプトの構成はおおよそ以下の通りで、

  1. 依存パッケージインストール
  2. fr24feedレポジトリのキーインストール
  3. レポジトリ追加
  4. fr24feedインストール
  5. サインアップウィザード立ち上げ

となっているのですが、この4番目で何故か必ずRaspberry Piが再起動してしまいます。

SDメディア不良を疑い別のメディアで試したり、電源不良を疑ってアダプタを変えてみても、必ずこの現象に当たります。

再起動後、 fr24feed サービスは動いているので、

サインアップウィザードで設定を済ませれば、FlightRadar24へのデータ提供も始まります。

図3.FlightRada24 レーダステータス

図3.FlightRada24 レーダステータス

但し、パッケージマネージャによるインストールは正常に終了していないので、 apt で何かしようとすると、まず異常終了を完走させなさいと怒られます。

そして促されたコマンドを実行してポストインストールを進めると、またあの再起動が発生する無限ループ。

 

PiAware 7.2ではどうだろう

そこで、前記事では問題の無かったPiAware 7.2をベースにしてみます。

ただ、PiAware公式ページに過去のリリースページは用意されていないので、現行版のダウンロードリンクから類推して、PiAware 7.2のSDイメージをダウンロード、初回起動まで滞りなく進みました。

図4.PiAware 7.2 ステータス

図4.PiAware 7.2 ステータス

PiAware 8.2も7.2もDebian bullseyeベースですが、カーネルバージョンが前者は5.15、後者は5.10です。

 

続く fr24feed のインストールでは、インストールスクリプトを一気には実行せず、その内容を一つ一つ進めましたが、問題なく fr24feed インストールも完走しました。

fr24feed のサインアップ設定や、以降の apt パッケージマネージャの使用も、もちろん問題ありません。

 

PiAware 8.2へのアップグレードは完走するか

ここまで来たら、次はPiAware 8.2へアップグレードに問題はないか、試してみましょう。

まず、 apt upgrade でPiAware以外のパッケージ(カーネルを含む)を更新します。

100Mイーサポートの初代Raspberry Piということもあり、1時間以上掛かってアップグレードが終わり、新しいカーネルへ更新されました。

続いて apt upgrade では更新されなかった、PiAware関連パッケージを apt dit-upgrade で更新します。

更新中、PiAwareサービスが一時中断されますが、ほどなく8.2版が立ち上がります。

図5.PiAwareサービス更新中

図5.PiAwareサービス更新中

更新後もSkyAwareが7.2のままだったので、 lighttpd を再起動してみるも古いまま。

結局、機器を再起動してようやく8.2になりました。

今回のような現象はネットでも見受けられなかったので、もしかすると初代Raspberry Piに特化した話なのかもしれません。

 

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