長年愛用してきた Microsoft Laser Mouse 6000 有線マウスのクリック スイッチ がヘタってきたので、修理に当たって クリック音のしない 静音 タイプの スイッチ を見つけたので、換装してみました。
往年のMicrosoft Laser Mouse 6000 有線マウス
Microsoft Laser Mouseと言うとワイヤレスモデルがポピュラーですが、私が長年愛用しているのは、2005年製造のMicrosoft Laser Mouse 6000と言う有線マウスです。
不可視光レーザーセンサ方式を採用しているので、LEDが苦手とするテカテカに反射のあるテーブル面でも問題無く使えます。
清掃兼ねて分解
底面の四隅にあるマウスソールを剥がし、その下に見えるネジを外します。
経年変化により筐体の樹脂は劣化が進んでおり、ネジ受けのピラーやツメの類は脆くなっているので、慎重に下・中・上を分離。
上部は更に2つに分けることができます。この間にホコリや手垢が溜まっているので、この機会に綺麗サッパリ清掃しておきました。
Kailh製静音スイッチへ換装
Microsoft Laser Mouse 6000は5ボタンマウスを称しているので、基板上に5つのマイクロスイッチが存在します。
普段、両側面のボタンは全く使わないので、静音スイッチへ交換するのは左右とホイールクリックのみに(上図左の3つ)。
静音スイッチは、Kailhの6.0×6.0x7.3mm高の標準サイズを使います。淘寶で10個RMB13.50で購入しましたが、AmazonやAliexpressなどどこでも容易に入手可能です。

図05.Kailh静音スイッチ
基板から付属のスイッチを取り外し見比べてみるも、寸法は全く同じ。

図06.新旧スイッチ外観比較
前部3ボタンのスイッチをハンダこてとハンダ吸い取り器で換装しました。
ソールとグリップシート貼付け
分解時の手順を逆に辿ってマウスを元通り組み立て、ネジを締めたら最後にマウスソールを新調します。
人気モデルのマウスでは予めカットされたマウスソールが市販されていますが、このマウスにはあるはずもないので最初に剥がしたソール(下図の楕円状)の形状を元に、汎用シート(淘寶にて0.6mm厚70x100mmのシートがRMB8.50でした)をそれっぽく6x12mmの木の葉状にカットしました。

図08.汎用マウスソールシート
ハサミで外周をカットしたので形状はともかく、ソールの収まる凹みからはみ出なければ、機能上問題はないでしょう。
マウスカスタマイズの定番、滑り止めグリップシートも汎用品を購入し(こちらは70x90mmシートがRMB10)、

図10.滑り止めグリップシート
20x20mmの正方形にカットしたら、スイッチのある付近に貼って指先のポジションガイド代わりにしてみました。

図11.MS Laser Mouse 6000完成
マウスのカチッ、カチッというクリック音が無くなり、指先の感覚でクリックしたことを知らされるようになったので、夜間家で使うときでも近くにいる人の睡眠が妨げられることは、もうありません。
Lenovo付属マウスも静音化
LenovoのデスクトップPCに付属してくる純正マウスもクリック音が気になるので、同じ要領で静音スイッチに交換してみようと思います。
底面のバーコードシール下にネジを外せば、あとは前方のツメで留まっているだけなので、前後にスライドさせながら簡単に分解できます。
基板上の左右クリックボタンに、長方形の3端子スイッチが使われていましたが、真ん中のホイールクリックのスイッチは先ほどと同じものです。
使われていたスイッチを外してKailh静音スイッチと比べてみると、高さは全く同じで前2本の端子にも互換性があるのが分かります。
Kailh静音スイッチへの換装が終わりました。左右スイッチ一番後ろの端子は基板のパターン上も使われていないので、これで動作します。
組付けも簡単、かつソールもそのまま使えるのであっという間に終わりました。
実際に使ってみると、中身がほぼ空洞な廉価マウスではクリック音がより一層響いていたので、静音化によりとても快適になりました。