KDE標準のDolphin File Managerの画像リサイズ変換機能拡張を探して

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Ubuntu標準ファイルマネージャ Nautilus へ Nautilus Image Converter 機能拡張 を導入すると、 画像 を右クリックメニューからリサイズ・縮小・回転・変換など様々なアクションをワンクリックで行えるようになりとても便利です。今後 KDE 環境へ移行後も標準ファイルマネージャ Dolphin で同様の機能がないものか、いくつか試してみました。

GNOME標準Nautilus File Managerの場合

長年使っているUbuntuのファイルマネージャNautilusには、画像ファイルに関連した機能を拡張するNautilus Image Converterがあり、

Nautilus上で画像ファイルを右クリックから、画像サイズの変更や回転ができるスグレモノでした。

図01.Nautilusコンテキストメニュー

図01.Nautilusコンテキストメニュー

図02.Nautilus 画像の大きさの変更

図02.Nautilus 画像の大きさの変更

図03.Nautilus 画像の回転

図03.Nautilus 画像の回転

今後、KDE系のKubuntuへの移行を進めるに当たり、KDE系のDolphin File Managerでもこのような機能拡張がないものか、実際に試してみます。

 

Dolphin向け機能拡張その1:Kim (KDE Image Menu)

使用するPCは、NUC8i7BEHに入れたKubuntu 22.04デスクトップです(関連記事はこちら)。標準でインストールされているDolphinのバージョンも、OSと同じものが謳われていました。

 

まず、Dolphin向けの画像関連の機能拡張として見つかったのは、Kim (KDE Image Menu)と呼ばれるものですが、既に開発終了しており、KDE4までにしか対応していません。

その後、有志によりプロジェクトをフォークアウトさせたKim5がその名の通り、現行のKDE5系に対応していました。

オリジナルのKimがダウンロードしたファイルを手作業で配置しなければならなったのに対し、このKim5ではそれらの作業がバッチファイル化されていて安心。

但し、必要なパッケージ imagemagick または graphicsmagick は予めインストールしておかないと、インストーラバッチに怒られます。

imagimagick をインストール後、Kim5をローカルへGit Cloneします。

サブフォルダ kim の中にある install.sh を管理者権限で実行して、必要なファイルを配置します。

やっていることはシンプルに、実行バイナリを /usr/bin/ へ、コンテキストを定義する .desktop ファイルを /usr/share/kservices5/ServiceMenus/ へコピーしているようでした。

インストール後早速、Dolphin上で適当な画像ファイルを右クリックし、コンテキストメニューに現れたKimの3つの項目とその内容を確認してみます。

図04.Kim5 コンテキストメニュー

図04.Kim5 コンテキストメニュー

現れた3つの項目の類別は以下の通りです。

  • Compress and Resize         : 圧縮とリサイズ
  • Convert and Rotate          : 形式変換と回転
  • Treatment and Publicicaiton : アニメGIF作成や共有など

圧縮やリサイズは予め用意されているプリセットのほか、カスタムで好きな数値を指定することができます。

図05.Kim5 カスタム値の指定入力

図05.Kim5 カスタム値の指定入力

使ってみて思ったのは、ピクセルサイズをパーセント指定したリサイズができないこと。画像をざっくり縦横半分の大きさにしたい場合にも、そのサイズを計算して指定しなければならないのは面倒です。

また、画像形式の変換では、変換後に拡張子の変わったファイル名がたまたま存在していても、プロンプト無しでそれが上書きされてしまうので注意が必要です。

 

Dolphin向け機能拡張その2:ReImage

もう1つの画像向け機能拡張がこちらのReImageです。

インストールにはパッケージインストーラが用意されているものの、レポジトリは無さそうなので公式サイトからdebパッケージをダウンロードしてそのままインストール。

図06.ReImage debダウンロード

図06.ReImage debダウンロード



配置されるファイルはKim5と同じような構成ですが、実行バイナリが reimage-kdialog にまとめられていました。

画像ファイルを右クリックしてみると、Kim5よりメタデータ関連の項目が増え、計4つの項目がありました。

  • Compress and Resize  : 圧縮とリサイズ
  • Convert and Rotate   : 形式変換と回転
  • Metadata             : メタデータ操作
  • Tools                : アニメGIFや画像効果
図07.ReImage コンテキストメニュー

図07.ReImage コンテキストメニュー

Kim5同様、リサイズや圧縮は用意されているプリセットの他、値を指定することが可能で、こちらはリサイズのパーセント指定が可能なのが利点。

図08.ReImage カスタム値の指定入力

図08.ReImage カスタム値の指定入力

さらに、画像ファイル内のExifメタデータの表示や削除機能がありました。スマホやデジカメの画像をSNSやメールで送る際に使えそうです。

図09.ReImage メタデータ表示と削除

図09.ReImage メタデータ表示と削除

 

なお、ReImage開発者のサイトにはPDF向けのDolphin機能拡張もあり、こちらも気になります。

 

Kim5のアンインストール

以上2つのDolphin機能拡張を試した結果、ReImageに軍配が上がったので、Git CloneしたKim5のフォルダへ戻ってアンインストールします。

コンテキストメニューからKimが無くなりました。

図10.Kimの消えたコンテキストメニュー

図10.Kimの消えたコンテキストメニュー

余談)画像ビューアGwenviewの不具合

今回試した2つの機能拡張どちらにおいても、回転させたPNG画像をKDE標準の画像ビューアGwenviewで開くと白く霧が掛かったように表示されてしまいます(下図左)。

図11.回転した画像表示比較

図11.回転した画像表示比較

この画像をUbuntu標準の画像ビューアEye of GNOME (eog) で開くと問題はないので(同右)、Gwenviewの問題なのでしょう。

ということで、Kubuntuへeogをインストールして既定の画像ビューアとして使うことにしました。

 

 

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