邪魔なTaptic Engineの取り外し
次に、バッテリ下に陣取っているTaptic Engineを取り外すため、そのコネクタのある右部分を覆っているブラケットを外します。3本のネジのうち、上の1本(下図緑色)はYネジでした。
ちなみにこのiPhoneはかつて海で水没したことがあり、その当時中を開いて無事を確認したことがありましたが、さすがに今回は一部のネジなどに軽度の錆が見受けられます。その処理にIPAを使ったところ、Taptic Engineの黒塗装が剥げてしまいました。
Taptic Engineフレキコネクタの上に被さっている、WiFiダイバーシティアンテナを右下から剥がします。
Taptic Engineを留めている左右のネジを外して、スライドさせながらTaptic Engineを取り外します。
右側のネジは先ほどのブラケットを留めていたYネジの下層に当たり、本来ならば特殊なスタンドオフ ドライバを使わなければなりませんが、幸い手持ちの工具から丁度よいサイズの+ドライバで回すことができました。
バッテリの取り外し
iPhone SE 第2世代の場合、バッテリは背面中央部にあるワイヤレス充電のコイルを避けて配された、上下各2本の両面テープで固定されています。バッテリ上下に見える耳を起こし、下方へ可能な限り水平にそして均等に引き出します。

図13.バッテリテープの除去
とは言うものの、特に上側は水平に引き出しにくいので、IPAをすき間に垂らしながらバッテリを剥がしました。

図14.バッテリの取り外し
新旧バッテリ比較
取り外したバッテリとこれから搭載する互換品を比べてみると、公称容量に次のような差異が見られ、
- 純正品: 6.96Whr
- 互換品: 9.62Whr
今回、厚みはどちらも同じ感じですが、長手方向が少し長い気がします。
バッテリテープの貼り付け
付属のバッテリテープは、下図のようにバッテリ上端で位置を合わせると、充電コイルとの丁度良い位置関係を保てそう。

図17.バッテリテープ位置合わせ
テープをバッテリへ貼り付けたら、両端の耳を折り返して貼り付けます。

図18.バッテリテープ貼り付け
バッテリ本搭載の前にTaptic Engineを仮載せして、バッテリのフィルムを残したままその位置関係を確認します。
バッテリが少し長いのでTaptic Engineと距離を保つのは難しく、なるべく上方向で固定するのですがそうするとバッテリフレキが長さを弄ぶことに。波型に折ってなんとかコネクタ位置の辻褄を合わせることができました。
防水シールの貼り付け
新しい防水シールを貼り付ける前に、筐体ハウジング周囲に残っている既存の防水シールの跡を、全てきれいに除去します(液晶パネル側も同様)。
.iPhone SE 第2世代用の防水テープは、前回のiPhone 7用と互換性があったような気がするのですが、この防水シールは短辺が硬めの両面テープのようになっている点が異なり、それは元々使われていた防水シールもそうでした。
防水シールの1番大きなフィルムを剥がして、筐体の縁へ全周乗っているのを確認しながら位置を合わせ、ヘラなどを使って外周漏れなく筐体へ貼り付けます。

図22.防水シール位置決め
上図右下に出ているタブをつまんで全体を覆っているフィルムを剥がせば、合体準備完了。

図23.防水シール貼り付け
後は分解の逆順でフレキやブラケットを組付け、液晶パネルを元通り組付けます。
バッテリ交換後の状態を確認
初回充電後、再びバッテリの状態を確認しようとする前にまず目にするのは、非純正バッテリ使用による「バッテリーに関する重要なメッセージ」でした。
この通知は15日間表示続けるようなので、機内モードにした上でシステムの日付を無理やり数カ月先にして再起動するも、通知は消えず。ソフトウェアレベルで回避できる方法は無さそうです。
また、最大容量のパーセント表示も不明になりますが、バッテリ残量はこれまで通り表示されるので、普段の使用を阻害するものではありません。
この問題は比較的モダンな機種では知られていて、純正バッテリからBMS(Battery Management System)と呼ばれる基板を取り出し、互換バッテリへ移植の上で専用の機器を使って基板内の情報を書き換えてから、iPhoneへ搭載する方法が採られていました。
参考)














