IBM System x3250 M4に構築したProxmox VE 8の基本設定

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前回、 IBM System x3250 M4に構築したProxmox VE 8の今回は基本設定編。パッケージリポジトリや無償版ならではのポップアップ抑止、データストア追加やSNMP、NICボンディングの設定を施します。

リポジトリ校正とパッケージ更新

Proxmox VE 8のWebUIログイン後、左メニューの Updates >> Repositories に、APTパッケージリポジトリがあります。デフォルトでは有償エンタープライズ向けリポジトリがあるので、これを無効にしてから、 Add ボタン押下でリポジトリを追加します。

図01.リポジトリ初期状態

図01.リポジトリ初期状態

プルダウンの中から無償で利用可能な、 No-Subscription を選択して追加。

図02.リポジトリ追加

図02.リポジトリ追加

無償版リポジトリの使用は非推奨との警告に変わりますが、これはこういうもの。

図03.リポジトリ追加後一覧

図03.リポジトリ追加後一覧

階層一つ上の Updates へ上がり、 Refresh ボタンを押してパッケージリストの更新、 >_Upgrade ボタンでパッケージのアップグレードまでWebUI上で済ませることができました。

図04.パッケージのアップグレード

図04.パッケージのアップグレード

ログイン後のポップアップ抑止

ソフトウェアパッケージを最新の状態へ更新したら、WebUIログイン後出て来る You do not have a valid subscription... のポップアップメッセージの抑制に取り掛かります(本項はもちろん自己責任にて)。

図05.No Valid Subscription Pop-up

図05.No Valid Subscription Pop-up

SSHでProxmoxノードへ入り、次のディレクトリへ移動。

中にある proxmoxlib.js を適宜バックアップの後、エディタで編集します(560行付近が対象部位)。

if文の条件句をダミーにすげ替えて保存。PVEプロキシサービスを再起動して反映させます。

その後、ブラウザ上では一旦ログアウトの後、 Ctl+F5 で強制再読込みすることでキャッシュクリアしてからログインすると、ポップアップは出なくなります。

もちろん、関連するパッケージ proxmox-widget-toolkit を更新すると、上述の改変は元に戻ってしまうのであしからず。ネット上ではこの改変作業をバッチで行う例も見受けられますね。

 

データストアの追加

前回のハードウェアRAID構築で、300GB、500GBと言う2つのRAID1ボリュームがこのサーバに搭載され、その前者にProxmox VEのシステムを入れました( /dev/sda )。

ここではもう一つのRAID1ボリューム( /dev/sdb )をデータストアにして、仮想マシンを収納できるようにします。

図06.ディスク一覧

図06.ディスク一覧

Disks >> LVM-Thin に移り、 Create: Thinpool を押して作成します。

図07.Thinpoolの作成

図07.Thinpoolの作成

これで仮想マシンを格納するデータストア( VD1 )の準備が整いました。

図08.データストア完成

図08.データストア完成

ストレージ構成を lsblk で確認すると、次のようになっていました。

 

SNMPサービスの導入

ProxmoxノードをSNMPで監視したいので、snmpdをターミナル上でインストールします。

SNMPv2を読み取り専用で利用したいだけなので、設定ファイルで必要なのは以下の項目。

サービスの再起動後、Mikrotik社のSNMPツールDudeから、このProxmoxノードを監視できることを確認。

図09.Dude SNMPでPVEの状態取得

図09.Dude SNMPでPVEの状態取得

ただ一つ難点が。サービスステータス確認すると、何やら不安をかられるメッセージが毎分挙がっていました。

調べてみると、どうやらsnmpdが6.x系カーネルをサポートしていないためらしく、snmpdの開発ペースを鑑みても対策の見込み薄かも知れません。

ProxmoxのSytem Logもsnmpdのこのメッセージに埋め尽くされてしまうので、

図10.PVE System Log

図10.PVE System Log

こちらのフォーラムスレッドを参考に、サービス定義ファイルを編集します。

変更内容の反映後、確かに当該メッセージを抑制することができました。

もちろん根本的な解決ではありませんが、ProxmoxのSystem Logから消えてくれただけでも大助かり。

 

NIC Bonding

前回搭載したIntel Quad GbEボードの4口のNICは、デフォルトでLinux Bridge vmbr0 に繋がっているいる状態。IPアドレスはこのブリッジに付与されています。

図11.PVE Network List デフォルト

図11.PVE Network List デフォルト



この4口を束ねてリンクアグリゲーションによる高速化を図るべく、WebUI上でBondingインターフェイスを作成するも、現在試用中のポートを含めて一気に設定するのはやはり無理。

図12.Create Linux Bond Error

図12.Create Linux Bond Error

そこで、 /etc/network/interfaces をターミナル上で直接編集(編集前にバックアップ忘れずに)。

設定を保存後、networkingサービスを再起動。しばし疎通が途絶えますが、記述に間違えがなければ疎通はほどなく回復します。

変更後のインターフェイス構成をWebUIから確認。

図13.PVE Network List 変更後

図13.PVE Network List 変更後

これで疎通も問題ないしめでたし、と思っていると対方のネットワークスイッチ側で4口中3口が無効状態に。スイッチ側でもリンクアグリゲーションの設定が必要なのですが、また別途調べて設定してみます。

図14.Cisco 2960Gステータス

図14.Cisco 2960Gステータス

最後に、ターミナルに入ったついでに、定番のIPv6無効化。インクルードファイルを見ていないようなので、設定本体の末尾に直接記述します。

設定を反映させ、IPv6が消えているのを確認。

参考)

Proxmox VE ノード本体の設定は以上です。次回はいよいよ仮想マシンを作成してみます。

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