前回、Raspberry Pi 4 4GBモデルのUSB3.0に Windows 11 Insider Preview を入れたM.2SSDエンクロージャを繋いで起動してみましたが、とてもUSB3.0やSSDの恩恵を受けているとは思えないパフォーマンスに納得できず、今回は microSD カードにインストールし、Raspberry Pi 4 本体のSDスロットより起動してみました。
SanDisk Extreme PRO microSDXC
スマホに使っているSDカードがそろそろ寿命な気がして、最近は大容量でも安価になったmicroSDXCカードを買ったので、スマホに使う前にWindows 11 Insider Previewを入れてRaspberry Pi 4で使ってみようと思った次第です(巷のショップでHK$205にて購入)。
Windows on Raspberry ImagerでSDへインストール
UUP dumpのスクリプトでWindows 11 Insider PreviewのISOを得るところまでは、前回と全く同じなのでここでは省略します。Windows on Raspberry Imager (以下WoR)による、SDカードへのインストールも前回と同様です。
WoRを立ち上げて、ようこそ画面に続き、PCに挿しているSDカードを対象ストレージとして選択し、デバイスはRaspberry Pi 4を選択。
前回作成したISOを今回も使い、エディションはProfessionalを選択(よく見るとエディション項が、Windows 11ではなく10になっていますが、ISOは間違いなく11を使っています)。
ドライバの選択、UEFIファームウェアの選択、その他設定の遷移も次の通り前回と同じ、「最新」とするのみです。
インストールの概要で実行前の最終確認です。ストレージドライブがSDカードになっています。
WoRによるインストール作業の冒頭で、対象となるストレージドライブのパーティショニングが行われるのですが、この際、SDカードドライブに対してフォーマットを促すシステムポップアップが出ることがあります。これは絶対に開始せずに無視して、WoRにSDカードを委ねましょう。
WoRによるインストールの完了後、SDカードのパーティションを確認してみると、次のように問題なく作成されていました。
初回起動の様子
インストールが済んだmicro SDカードをRaspberry Pi 4 本体裏のカードスロットへ挿して、起動してみます。BIOSのブート順は前回の、「Boot from USB if available, otherwise boot from SD Card」のままにしているので、USBブートデバイスが見つからなければSDカードからブートしてくれるはずです。
SSD起動の時と同じく、2回の再起動を経て初回セットアップウィザードが始まりました。やはりSSDと同じぐらいのもっさり感です。
CrystalDiskMarkで計測
SDカードはCrystalDiskInfoでは情報を取れないようなので、CrystalDiskMarkによる計測のみ実施しました。
前回のM.2SSD起動時の計測と比べ、一桁劣るパフォーマンスにはびっくり。Windows操作時の体感はどちらも大差ないにもかかわらず、ディスクパフォーマンスにこれだけの差が有るということは、このもっさり感はストレージI/Oによるものではない、と言うことでしょうか。