Ubuntu 18.04 initramfs更新時に挙がったエラーをこつこつ解決

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最近どうも起動やシャットダウンに要する時間が増えているように感じる Ubuntu 18.04 メインPC、apt updateしていたら initramfs 絡みでエラー警告が挙がったので、調べて解決を試みました。

1. /etc/initramfs-tools/conf.d/resume内のswap領域UUID訂正

そもそもの発端はシャットダウン時に出て来るこの表記、ここでしばらく待たされるのが不思議でして。

調べてみるとAskUbuntuのこのQ&Aに興味深いやり取りがありました。


そこでsystemd-analyzeという、起動に要した時間を分析してくれるツールを知ったので、早速現状把握してみると、

正常時の数値と比べないと速いか遅いか判断出来ませんが、どうもあまり速くはなさそう。また、当該Q&Aの質問者自身による回答の中で挙げられていたページは、


そこで述べられているのは起動時の話なのですが、このマシンはswapをUSBストレージに移設しているのがちょっと気になり、ハイバネーションに関するinitramfsの設定を見てみます。

と見事に古いままでした。ハイバネーションやスリープは使わないのですが、気持ちの良いことではないので、管理者権限で現在のswap領域のUUIDに書き換えておきます。書き換え後はイメージの更新が必要です。

何やら他にも問題がありそうです。

2. missing /lib/modules/version

次のこのエラー、原因は「/lib/modules/ 」ではなく、initramfs更新時に参照する「/var/lib/initramfs-tools/」にありました。

本来ならばバージョン番号が入る変数の中身が単にversionになってしまったようなので、管理者権限でこのゴミファイルと生成されたゴミイメージ、「/boot/initrd.img-version」を削除します。

3. dropbear: WARNING: Invalid authorized_keys file

最後のこのエラー、実はこのPCには諸般の事情でdropbearを敢えて入れているのですが、OpenSSHとの関係をきちんとさせていないために発せられる警告のようで、sshサービス自身に支障は無い為に今まで気づきませんでした。


ユーザ自身の公開鍵「~/.ssh/id_rsa.pub」を「/etc/dropbear-initramfs/authorized_keys」に追記すれば良いとのことで、authorized_keysが無かったので新規作成しました。

以上で、挙がったエラーは全て対応しました。initramfsの更新をして確認してみましょう。

実際に再起動させてみますが、シャットダウン時の待たされもなく、起動も速くなった印象です。分析ツールでもカーネル部分に要する時間を短縮させることが出来ています。

このsystemd-analyzeにはもっと詳細な分析の出来るオプションが用意されて、トラブルシューティングに使えそうです。

ユーザスペース分の起動時間がまだ長く感じるので少し調べてみます。「NetworkManager-wait-online」はその名の通り、ネットワークがオンラインになるまで待つ機能で、以前よりよくパフォーマンス問題のやり玉に挙げられてることが多いサービスで、実際に無効化してしまう例も多いので、試してみます。

これで勇んで再起動してみますが、どうもNetworkManagerがコケてしまったようで、I/Fがローカルのみになってしまいました。起動時間にも改善が見られないので、今回は有意にならずと判断して元に戻しました。

 

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