CentOS5へPHP7を入れることの出来るレポジトリは現存しない

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前回、curlやOpenSSLを手動更新して復活したyumを使い、開発用 CentOS5 仮想サーバへ PHP7 系を入れようと試みますが玉砕します。

まず現在インストールされているPHPのバージョンを確認します。

いろいろ調べてみると、PHPアップグレード前には既存のPHPをアンインストールしましょうとあり、確かにその通りなのですが、それは確実にアップグレード出来ると確証が得てから。ちなみにアンインストールは次の要領です。

 

1.EPELレポジトリ

自分で追加しなくてはならない2つのレポジトリのまず1つが、このEPEL (Extra Packages for Enterprise Linux)レポジトリです。CentOS6以降では標準レポジトリの一部(Extras)になっていますが、CentOS5ではそうもいきません。しかもサポート終了で今までの取得先もリダイレクトせずにエラーとなるので、以下の場所から取得します。

これによりEPELの2つのレポジトリがシステムに追加されました。

 

2.remiレポジトリ

Remiさんという個人の方による最新のPHP周りに関するレポジトリ、これを使う為に必要なEPELレポジトリを追加したので、remiレポジトリも追加しましょう。

remiレポジトリは「enabled=0」となっていてデフォルト無効なので、実行時に有効としたい場合は「–enablerepo=remi,remi-php74」のようにレポジトリを明示する必要があります。

とここで何かがおかしいことに気付き、レポジトリファイルを開いて調べてみました。

Remiさんのレポジトリページをブラウザで確認しても、収録されているのは、PHP5.6まででした。

 

3.webstaticレポジトリは?

海外記事の「CentOS5〜7でPHP7入れるには」によく登場するこのレポジトリですが、repoファイルからその参照先を突き止め、ブラウザで開いてみると、そこにPHP7系なんて有りませんでした。

図1.webstaticレポジトリにのel5にPHP7系無し

図1.webstaticレポジトリにのel5にPHP7系無し

ちなみにURLを「el6」にして参照出来るCentOS6では、PHP7.0/7.1が収められています。

 

4.PHP5.6インストール

PHP7系には届かないものの、せっかくなのでここまでで最新であるPHP5.6に更新したいと思います。

当たり前ですが、特につまづくこともなく、PHP5.6を入れることが出来ました。

 
PHP7をyumで入れるためのレポジトリがネットを検索すると主に海外でよく紹介されています。しかしながら、少なくとも本記事執筆時点ではもうそのようなことが出来るレポジトリは現存せず、どうしても入れたいのであれば必要条件を整えた上でソースから、と言う方法しか残されていないのが現実です。私の場合も大して手の込んだ開発サーバでもないので、次回、新規仮想マシンへリプレースするつもりです。
 

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