Linux版Dropboxデスクトップアプリが起動しない時は

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換装したSSDに Ubuntu 18.04を入れて愛用しているSony Vaio VCSA26GGのDropboxがある日、自動 起動しない ので調べてみると、Linux 版 Dropbox アプリの意外な仕組みを知ることになりました。

ログに残るエラー

タスクバーにDropboxのアイコンが見当たらないので、ログをモニタしながらDropboxアプリを手動起動してみるも、正常に起動しません。

図1.Dropboxアプリの手動起動

図1.Dropboxアプリの手動起動



 

解決策

ログに残るエラーメッセージを手がかりに調べてみると、nautilus-dropboxパッケージのGitHubIssueが挙がっていました

提起者が対処策も載せていて曰く、 ~/.dropbox-dist/ フォルダを削除してからDropboxを開始すれば良いとのこと。

ホームディレクトリ下の隠しフォルダにDropboxバイナリがあることに驚きつつも、当該フォルダを消してからDropboxアプリを立ち上げてみると、初回インストール時に見た記憶のあるポップアップウィンドウが現れて、Daemonプログラムのダウンロードが始まります(これが ~/.dropbox-dist/ )。

図2.Dropbox Daemonダウンロード

図2.Dropbox Daemonダウンロード

そしてしばらくすると、タスクバーにDropboxアイコンが戻ってきました。

図3.Dropbox稼働中

図3.Dropbox稼働中

図4.Dropbox設定ウィンドウ

図4.Dropbox設定ウィンドウ

そしてもう一度 ~/.dropbox-dist/ フォルダを確認すると容量の違う箇所があるので、この差異が今回の不具合の原因ということに。

 

Linux版Dropboxのしくみ

こうして問題は解決したのですが、良い機会なのでLinux版Dropboxの仕組みを調べてみました。

GNOMEベースのUbuntu 18.04の場合、おおよそ次の流れでDropboxが起動しているようです。

 

nautilus-dropboxを削除

Pythonで記述されている /usr/bin/dropbox フロントエンドスクリプトは、Dropbox公式サイトで配布されているdebパッケージや、 apt でインストールするnautilus-dropboxパッケージでインストールされるのですが、後者の場合は何年もメンテされていないことが。

実際のフロントエンドスクリプトを開いてみると、5,6年前の日付でPython2系の頃のように見受けられます。

そこで、nautilus-droboxパッケージをアンインストールの上、Dropbox公式サイトよりdebパッケージをダウンロードしてインストールしてみます。

再びフロントエンドスクリプトを確認すると、先頭でPython3が明示的に宣言されるようになっていました。

 

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