virt-v2vで変換出来ないVMをclonezillaでVMware ESXiからKVMへ移行

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QEMU/KVMにVMを作成

続いて virt-manager を使い、移行元のESXiホストで確認した仮想ハードウェア(図01)を参考に、移行先となる仮想マシンを新規作成します。

作成時にOSインストールメディアとして、ClonezillaライブCDのISOファイルをセットして起動させます。

図11.新しい仮想マシンの作成

図11.新しい仮想マシンの作成

なお、Ubuntu母艦からみた仮想ネットワークの状況は次の通りで、ぶら下がっている仮想マシンからは、デフォルトゲートウェイである 192.168.122.1 で母艦を参照する要領です。

 

イメージを復元

ClonezillaのISOをセットした仮想マシンの起動からネットワークの設定までは重複するので省略して、復元するイメージの取得に必要なsshfsを次のように設定の上、パスワードを入力してマウントします。

図12.sshfs参照先の設定

図12.sshfs参照先の設定

図13.sshfs参照先のマウント

図13.sshfs参照先のマウント

復元方法の設定では、イメージからディスクへの復元 restoredisk を選び、使用するイメージと復元先の仮想ディスクを確認します。

図14.復元方法の設定

図14.復元方法の設定

実行前確認では書き込み方向のためか、2度のコンファームを促されました。

図15.復元実行前最終確認

図15.復元実行前最終確認

作業はまず仮想ディスク内にパーティションを復元するところから。

図16.パーティションの復元

図16.パーティションの復元

続いて各パーティションへのイメージ復元になりますが、こちらも3分程度で完走しました。

図17.イメージ復元中

図17.イメージ復元中

最後にvirt-v2vでは出来なかった、OSの中へ入り込んでのgrubなどのチューニング。

図18.システム起動設定の調整

図18.システム起動設定の調整

 

NIC名も変わることなく復元

Clonezillaによる復元が全て終わったので、早速仮想マシンを起動してみます。p2vやv2v変換するとNIC名が変わってしまい、固定IPでは再設定が必要になったものですが、今回は全て変わることなく引き継がれていました。

ただし、移行元とは所属するネットワークが変わったので、新しい情報へ書き換えます。

Ubuntu 20.04 では以下のYAMLファイルを編集して、 netplan apply で反映させます。

 

今回の作業でClonezillaの成熟度には驚かされました。Windows系ではどうなのか、コマンドラインベースの自動化は出来るのかなど、別の機会に検証してみたいと思います。

 

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