小米Xiaomi製ハンガースチーマーから出てくる白い粉の清掃

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小米 Xiaomi の ハンガースチーマー を数カ月ぶりに使ったところ、中から蒸気と共に白い粉がどんどん出てきてしまいます。樹脂の加水分解かと思いつつ軽い気持ちで中を 分解 を始め、 清掃 しました。

ヘッド部分を開ける

ヘッド部分の水タンクを外し、後方のフタの周囲にヘラを当てつつ、こじって開けます。

図01.ヘッド部後方からアクセス

図01.ヘッド部後方からアクセス

楕円状断面の長弧に各2つ、短弧に各2つのツメがヘッド部分の筐体ときつく噛み合っているので、複数のツメ位置にヘラを差し込んでもそれだけでは引き出せず、結局半ば無理矢理に。

図02.ヘッド部後方より内部望む

図02.ヘッド部後方より内部望む

これで見えている2本のネジを外せば、中のヘッド部分が前方から引き出せるはずなのですが、中の配線に余裕が無いため、結局台座部分から全バラで手繰り寄せてくるしかありません。

 

台座部分を開ける

台座も全く同じ要領で裏面の周囲にヘラを当てて底蓋をこじって開けます。

図03.台座部裏面の開け方

図03.台座部裏面の開け方

こちらもツメの嵌め合いが堅いので、開口部が傷だらけになるのは避けられず。

図04.台座部分を開く

図04.台座部分を開く

電源コードを固定しているネジと、持ち手を留めている4本のネジを全て外し、下図矢印の要領で電源コードを外から台座へ、台座から持ち手方向へと送ります。

図05.電源コードの手繰り寄せ要領

図05.電源コードの手繰り寄せ要領

ヘッド部分を取り出すに十分な電源コードを、台座部分から手繰り寄せることができました。

図06.電源コードの手繰り寄せ成功

図06.電源コードの手繰り寄せ成功

持ち手部分を開ける

持ち手部分の円筒を引き抜くために、ストッパを担っている押しボタンを金属ヘラで取り外します。

図07.押しボタンの取り外し

図07.押しボタンの取り外し

円筒状のアウターを引き抜いたら、その中に見える3本のネジを外して中を開きます。

図08.持ち手部分の分解要領

図08.持ち手部分の分解要領

持ち手部分の中には、電動ポンプが仕込まれていました。

図09.持ち手部の内部

図09.持ち手部の内部

ハマっているだけのポンプを避け、その下を這っている配線をヘッド方向へ送ると、ヘッド内のヒーターユニットを引き出せるようになります。

図10.電動ポンプ下の電線

図10.電動ポンプ下の電線

ヘッドユニットを引き出すと…

配線に余裕ができたのでヘッド部分前方より、内部のヒーターを引き出します。

図11.ヒーターユニットと筐体の分離

図11.ヒーターユニットと筐体の分離

上図左のネジを外すと、樹脂の内部筐体からアルミ製ヒーターが外れるので、その上で同図右の2本のネジを緩め、ヒーターユニットの蒸気吹き出し口を剥がしてみると…

図12.ヒーター内部いっぱいの水アカ

図12.ヒーター内部いっぱいの水アカ

樹脂の加水分解と思っていた白い粉の正体は、このヒーター内部にこびりついた大量の水アカでした。

 

ヒーターユニットの清掃

吹き出し部は樹脂とアルミに分離して、マイナスドライバで水アカを削り落とし、スチールウールで磨きました。

図13.吹き出し部の清掃

図13.吹き出し部の清掃

ヒーターユニット本体側はこれ以上中を開けるのは破壊でしかないので、見えている部分の水アカの除去にとどめておきます。

図14.ヒーター本体側の清掃

図14.ヒーター本体側の清掃

吹き出し口の接着と組み付け

ヒーターユニットの各所に使われている赤いのは、耐高温接着剤(液体ガスケットのようなもの)で、清掃が終わった吹き出し口を再接着させるのに必要なので、用途と色合いから調べて相当品を淘寶にて調達(RMB18)。

図15.K-5903H耐高温接着剤

図15.K-5903H耐高温接着剤

これを、吹き出し口が嵌め合う溝にたっぷり塗布。

図16.耐高温接着剤を塗布

図16.耐高温接着剤を塗布

接着剤の硬化時間は24時間なので、バラバラにならないようマスキングテープで留めた状態でヘッド部分から、先に組み立てます。

図17.吹き出し口の組み付け

図17.吹き出し口の組み付け

翌日、恐る恐る試してみると、始めのうちはヒーターユニット内部に残っていた白い水アカがまだ出てきたものの、一段落するとそれも無くなったので、清掃修理は成功したようです。

図18.ハンガースチーマー修理完了

図18.ハンガースチーマー修理完了

 

参考)

今回の分解に際しては、こちらの動画が大変参考になりました。ヒーターユニットの内部やポンプも完全にバラしてます(鳴謝!!)。


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