フルメッシュ型VPN tailscaleをUbuntuやAndroidへ導入

公開

Wireguardベースで簡単に フルメッシュ型 VPN を構築できる、 tailscale の無料枠がいつの間にか大きく緩和されていたので、アカウント開設、手始めに Ubuntu PCや Android スマートフォンへ導入します。

tailscaleアカウント登録

一年前には最大20デバイス、1サブネットまでだった無料プランが、本記事執筆時の2024年春現在、最大100デバイスにまで緩和。

図01.tailscaleの各プラン 2024年春現在

図01.tailscaleの各プラン 2024年春現在

そこで、既に自宅と別宅の間をOpenWrtWireguardで構築済みの拠点間VPNを補完、冗長化すべく、tailscaleを使ってみます。

アカウント開設では、任意のEメールアドレスと言う訳にはいかないことから、無難にGoolgeアカウントを使用。

図02.tailscaleサインアップの種類

図02.tailscaleサインアップの種類

当たり前ですが、遷移をクリックしながら進むだけでアカウントが開けました。

図03.Googleアカウントによる認証

図03.Googleアカウントによる認証

tailscale Admin Consoleページに入ると、ファーストデバイスの登録を促されます。

図04.空っぽのAdmin Console

図04.空っぽのAdmin Console

Ubuntu 18.04デスクトップへの導入

ファーストデバイスは、仕事場で使っているUbuntu 18.04デスクトップPCに。Linux向けの導入方法は用意されたインストールスクリプトを実行するのみ。中でディストロを識別してレポジトリを追加した上で、パッケージマネージャを通じてtailscaleと必要な依存パッケージがインストールされます。

インストールを終えたら、以下のように初回接続を実行して認証URLを得ます。

認証URLをコピーし、ブラウザで開いてGoogleアカウントで認証、

図05.tailscaleログイン

図05.tailscaleログイン

Connect ボタンを押してデバイスをtailnetへ接続します。

図06.tailnetへデバイスを接続

図06.tailnetへデバイスを接続

tailscale Admin Consoleに、デバイス名とIPアドレスが現れました。

図07.ファーストデバイス登録完了

図07.ファーストデバイス登録完了

ターミナルで tailscale0 インターフェイスと、 tailscaled サービスの状態を確認。

このサービスはあくまでデーモンなので、接続・切断は tailscale up/down で行う必要があるようです。

tailscale up で接続したままシステムを再起動させた場合も、次回起動後に自動接続されます。対して、 tailscale down の状態でシステム再起動した場合ば、起動後も切断状態のまま。そういう仕様です。

 

Androidスマートフォンへの導入

デバイス1つだけでは疎通確認も出来ないので、AndroidスマートフォンASUS Zenfone 8 Flipへtailscaleを入れます。

Google Playストアから公式アプリをインストール。アプリを立ち上げたら、tailscaleのアカウントに使用したGoogleアカウントでログイン。

図08.Android向けtailscaleアプリ

図08.Android向けtailscaleアプリ

認証後、Androidのシステム側からVPNに関する警告を経て、デバイスがtailnetへ登録されました。

図09.tailscaleアプリ接続オプション

図09.tailscaleアプリ接続オプション

尚、どのデバイスもデフォルトでは3ヶ月毎にログインし直すことになるので、tailscale admin consoleのデバイス設定で、 Disable key expiry をセットしておきました。

図10.Disable key expiry

図10.Disable key expiry

 

さて、Androidでは同時接続可能なVPNは1つまで、という制限があるので、普段、広告ブロックに愛用しているAdAwayがブロックするのに使用している疑似的なVPNと、tailscaleを同時使用することはできません。tailscaleを Active にすれば、AdAwayが止まります。

tailscale接続中も広告ブロックの恩恵を受けるには、tailnet上のどこかに利用可能な広告ブロックDNSがあれば良いことから、そのDNSを構築済みの自宅LANを、tailscaleのSubnet Routerと称される機能で丸ごとtailsnetに繋いでしまうのが、次回のお話です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA