MT7612搭載USB WiFiアダプタの煩わしい内蔵ドライバCDを無効にする改造

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OpenWrtなどLinux系で使うと、内蔵ドライバCDがまず優先認識されてしまい、一度抜き挿ししないとWiFiインターフェイスが認識されないMT7612搭載USB WiFiアダプタを改造して、始めからWiFiインターフェイスとして使えるようにしました。

MT7612U搭載USB WiFiアダプタ

NanoPi R2S OpenWrtルータ(関連記事はこちら)のUSBポートへ、このMediatek MT7612U搭載USB WiFiアダプタを挿して、内蔵WiFiの無いR2SへWiFiインターフェイスを追加しているのですが、

図1.MT7612U搭載USB WiFiアダプタ

図1.MT7612U搭載USB WiFiアダプタ

以前の記事で指摘の通り、このWiFiドングルには内蔵ドライバCD機能があり、ドライバがインストールされていないWindowsマシンに挿すと、まずドライバの入ったストレージとして認識されるように作られています。

非Windows系システムにおける煩わしさ

OpenWrtなど非Windows系のシステムの場合、この振る舞いが弊害となり、そのままではWiFiドングルとして認識されないので、システム側のusb-modeswitch(OpenWrtではusb_modeswitch)により、正しく認識するようお膳立ての上、一度USBポートから抜き挿しさせる必要がありました。

この抜き挿し作業は通電したままのシステム再起動後は不要ですが、電源喪失などからのコールドスタートでは、その都度常に必要。

そこで、以前紹介したフォーラムで画像入りで述べられていた、ハードウェア改造法を試してみることに。

Ubuntu 18.04 上で振る舞い確認

ハードウェア改造前に、Ubuntu 18.04 Desktop上でその振る舞いを再確認してみます。

まずUSBポートに繋ぐと、MediaTekのデバイスが見つかりますが…

しかしそれは、読み取り専用のマスストレージデバイス。その中には、Windows向けドライバインストーラが収められています。

ここでUSB WiFiアダプタをUSBポートから抜き挿ししてみると、デバイスIDが変わり、WiFiデバイスとして認識されました。

この振る舞いはOpenWrtと同じです。

 

MT7612U USB WiFiアダプタの改造手順

USB WiFiアダプタの筐体は表裏で嵌っているだけなので、側面の境い目に爪を入れて容易に分解することができます。基板上まず目に入るのは、128Mb(16MB)SPIフラッシュメモリMX25L12835Fで、この中にドライババイナリが保存されています。

図2.USB WiFiアダプタ筐体を開く

図2.USB WiFiアダプタ筐体を開く

取り出した基板の表側はこのようになっています。上述のフォーラムのコメントに添付されていた基板画像と全く同じではありませんが、中心部分は同じようなレイアウトに見えます。

図3.MT7612 USB WiFiアダプタ基板表

図3.MT7612 USB WiFiアダプタ基板表

真ん中のMT7612U部分を拡大、その下の赤枠で囲った3つの表面実装抵抗を取り除きます。

図4.取り除くべき表面実装抵抗

図4.取り除くべき表面実装抵抗

肉眼ではそこに抵抗があるのかすらよく見えない程の小ささなので、できればマイクロスコープ越しに作業するのが理想ですが、ルーペ眼鏡で基板に寄ってハンダこてを当てて、なんとか対象の抵抗だけを除去できました。

図5.表面実装抵抗の除去成功

図5.表面実装抵抗の除去成功

 

改造後の振る舞い確認

元通り組み直し、NanoPi R2SのUSBポートに挿してコールドスタート。

WiFiアダプタを抜き挿しせずとも一発でWiFiデバイスとして認識、機能するようになりました。

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