突然「Waiting for flashing full ramdump」で文鎮化したZenfone 8 Flip入院顛末記

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図1.エラー画面で固まったZenfone 8 Flip

普段どおりに使っていたらある時突然ブラックアウト、そして「 Waiting for flashing full ramdump 」と言う謎のメッセージから動かなくなり、電源シャットダウンすら出来なくなったASUS Zenfone 8 Flip (ZS672KS)がメーカーサービス送りを経て、ロジックボード交換 修理 で戻って来るまでの記録です。

Waiting for flashing full ramdump

特に高い負荷を掛けて何かしていた訳でもなく、単にギャラリーアプリでデバイス内の画像を閲覧していると、突然画面が真っ黒になって数秒後、見たこともないエラーメッセージ画面のまま動かなくなりました。

図1.エラー画面で固まったZenfone 8 Flip

図1.エラー画面で固まったZenfone 8 Flip

いかなる物理キーの組み合わせにも無反応で、唯一電源ボタン長押しで再起動と思われる状態には進むものの、現れるのは同じエラーメッセージ画面。

図2.Waiting for flashing full ramdump

図2.Waiting for flashing full ramdump

緑色で表記されているメッセージを元に調べてみると、ASUSのZenfone 8シリーズや一部の同社ROGシリーズで多発する不具合の模様で、スレッドを辿るといずれもメーカーサービスセンタへどうぞ、というアドバイスしかなく絶望的です。


日本でも次のように報じられたことがあったようで、まだこの時点ではメーカー側も事の全容を把握しきれていないようにも感じます。

上述のユーザフォーラムでは、Android 12へシステムを更新していれば発生を防ぐことが出来る、と言うレスも散見することが出来るのですが、真偽は定かではありません。

 

メーカーサポートへ連絡して入院

翌日、ASUS香港カスタマサポートへ電話すると、ASUSは香港に華碩(香港)皇家俱樂部と言う自前のサービスセンタを開設しているものの、目下のコロナ禍で閉鎖中とのこと。

窓口業務はASUSのみならず、PCパーツやスマートフォン各社の代理店としてお馴染みのSynnex(聯強國際)へ委託しているので、旺角にあるSynnexのサービスセンタへ持ち込んで欲しいと言われました。

その日のうちに早速持ち込み、シャットダウンすら出来ずにデバッグ画面のような状態のままの機体を見せてそのまま委ね、後日受け取りで必要になる修理伝票を手に、サービスセンタを後にします。

 

メーカーから修理見積もりが届く

修理を依頼した翌日にはもうメールで見積もりが届き、その速さと内容にびっくりさせられます。

図3.修理見積もり額

図3.修理見積もり額

少し後ろめたいところもありますが、購入後未だ半年程度なので普通に考えてメーカー保証期間内です。後ろめたい部分には全く触れずにメーカー保証下の修理をメールの返信でアピールするも、

図4.デバイスアンロック検出

図4.デバイスアンロック検出

メーカー保証を反故にするデバイスアンロックしたことが、しっかりと記録されていました(当たり前)。惨敗です。

 

結局修理をお願いする

既に故障中に「今使うスマートフォン」として購入したばかりのXiaomi 11T Proとほぼ同額の修理代に、修理を依頼するかどうか態度保留にして悩みましたが、フリップカメラの性能は惜しいので結局、メールで修理をお願いしました。

するとその3日後には修理の終わった個体がSynnexのサービスセンタに到着とのこと。てっきり台湾へ送られて修理と巷の噂で聞いていたので、数週間は覚悟していましたが。

シリアル番号とIMEIが記載されたバックカバーは以前と同じで、スクリーンプロテクタが申し訳程度に貼り替えられていました(これは修理受付時に説明を受けていたので納得)。

図5.修理から戻ってきたZenfone 8 Flip

図5.修理から戻ってきたZenfone 8 Flip

Android 12へアップデート

状態としてシリアル番号は不変ながら、2つあるSIMスロットのIMEIはいずれも変わっていました。

一通りチェックの後、ロジックボード交換後もシステムはAndroid 11のまま。Android 12へ更新しようとシステムアップデートでチェックしてみますが、メジャーアップデートはOTAで降って来ないのか空振りでした。

ASUS香港のサポートページから以下のパッケージをダウンロードして、

端末の内部ストレージへ配置すると自動的にシステムがそれを検出してアップデートは始まります。

図6.Android12手動アップデート

図6.Android12手動アップデート

購入時とのシステム差異

幸いなことに昨年の購入時に記録しておいたシステム情報が残っているので、今回の修理直後とAndroid 12へアップデート後と並べてその差異を確認してみます。

まずは端末情報から。ここでは単にOSとROMのバージョン違いを見ることができる程度。

図7.端末情報比較

図7.端末情報比較

その中にあるハードウェア情報では、WiFiとBluetoothのバージョン表記の一部に差異が見受けられます。

図8.ハードウェア情報比較

図8.ハードウェア情報比較

続くソフトウェア情報は、単にOSとROMの違いに準じた差異になっていました。

図9.ソフトウェア情報比較

図9.ソフトウェア情報比較

 

今回の修理後、3ヶ月が保証期間とのこと。root奪取してまでやらなくてはならないことも最近は無くなったので、今後は大人しくアンロックせずに使いたいと思います。

 

突然「Waiting for flashing full ramdump」で文鎮化したZenfone 8 Flip入院顛末記」への2件のフィードバック

  1. nanoha

    ramdump を起こした8flipの製造年月を教えていただけますでしょうか

    返信
    1. ServerCan 投稿作成者

      製造年月は不明ながら、購入は2021年9月上旬なので、比較的初期に相当すると思います。

      返信

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