macOSの”.DS_Store”を作らない作らせない一括削除したい

公開

Sambaの設定で作らせない

Sambaのファイル共有には、アクセス出来ないファイルやディレクトリを指定するvetoオプションが用意されていて、 smb.conf に次のように拒否したいファイル名を / 区切りで列記指定することで、 .DS_Store の作成を拒否することが出来ます。(下記は全共有に適用する場合)。

LinuxベースのSynology NASでは、DSMのWebUI上で設定が可能です(以下はDSM6.2.4の動くDS212Jでの例)。「コントロールパネル」から「ファイルサービス」を選び、SMBタブの詳細設定の中にある「ファイルを拒否」を有効にして、ファイル名条件をを入力して適用すると、ファイル共有サービスが再起動して設定が反映されます。

図04.DSM SMB詳細設定

図04.DSM SMB詳細設定

ただ、 delete veto files=yes に相当する項目は見当たらないので、コンソールから設定しておきます。Synology DSMの /etc/samba/ 内は、次のような構成になっていて少し特殊です。

smb.conf には基本的な項目しかなく、先ほど設定した veto files 項はその下の smbinfo.conf にあったので、ここへ追記しておくことに。

このままコンソールからSambaサービスを再起動して設定を反映させます。

試しに.DS_StoreファイルをUbuntuから投げつけてみると、次のようなメッセージでブロックされました。

図05.Synology NASへのファイルコピーをエラー拒否

図05.Synology NASへのファイルコピーをエラー拒否

OpenWRTのSambaで作らせない

OpenWRTにおいてconfファイルは一般的に、システムやサービスの起動時に /etc/config/ にある設定ファイルを元に生成されるものなので、これを直接編集しても意味が有りません。今回の設定に当たっては、OpenWRTのSambaの仕組みがとても丁寧に解説されているこちらの記事が大変参考になりました(鳴謝!!)。

smb.conf が生成される流れはおおよそ次の通りなので、グローバルな設定に適用させるなら雛型となるテンプレートファイルを編集するのが良さそうです(UCI設定に記述する方法も試しましたが、何故か smb.conf に反映されず)。

テンプレートファイルに以下の追記して、

サービスを再起動後、再生成された smb.conf の中に追記されているのを確認。

/etc/config/ にある設定ファイルと異なり、 /etc/samba/smb.conf.templete はシステム設定バックアップの対象外なので、このままではファームウェアアップグレード時に引き継がれません。OpenWRTのWebインターフェイスLuCIで次の遷移を辿り、

編集したテンプレートファイルをフルパスと共に追記して適用しておくことで、バックアップの対象に加えることが出来ます。

図06.OpenWRT バックアップ対象ファイル設定

図06.OpenWRT バックアップ対象ファイル設定

Windows Serverで作らせない

Windows Serverでは、ファイルサーバリソースマネージャ(FSRM)を使って、登録したファイル名のファイル作成を拒否することが出来ます。インストールされていない場合は、「Windows Serverのロールと機能の追加」から追加インストールしましょう。

図07.FSRMを追加インストール

図07.FSRMを追加インストール

サーバマネージャ右上のツールからFSRMを起動。

図08.サーバマネージャのツールメニュー

図08.サーバマネージャのツールメニュー

今回利用するのはファイルのスクリーニング機能です。まず左ペインのファイルグループを選び、右側の何もないところで右クリックして新規ファイルグループの作成を選択。適当な名前とブロックしたいファイル名を列記して保存します。

図09.FSRM 新規ファイルグループ作成

図09.FSRM 新規ファイルグループ作成

そしてファイルスクリーン項で、新規もしくは既存のファイルスクリーンに先ほどのファイルグループを追加します。スクリーンタイプはパッシブでは監査のみなので、ブロックを伴うアクティブを選択する必要があります。

図10.FSRM ファイルスクリーン設定

図10.FSRM ファイルスクリーン設定

別のWindows PCから.DS_Storeファイルを投げつけてみますが、アクセス拒否でエラーになりました。

図11.FSRMにより拒否されてエラー

図11.FSRMにより拒否されてエラー

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA