直流電源系ノイズフィルタでオーディオミキサに回り込むノイズを絶つ

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前回購入した4ch オーディオミキサー AU-401に回り込んでくる電源系 ノイズ 対策に、ノイズフィルタ 基板をいくつか購入し、その価格差と性能差の相関関係はあるのか、自分の耳で試してみました。

直流電源ライン系ノイズフィルタ

淘寶でこれら3種類のノイズフィルタを購入しました(左2つは許容電流違いの同じ種)。商品ページ曰く一般的な用途は、一番右のを除き車載オーディオ向けとのこと。

図1.購入したノイズフィルタ各種

図1.購入したノイズフィルタ各種

1) 2A/4A 2仕様CLCフィルタ

まず上図左2つは最も単純で安価なノイズフィルタで、RMB2.50〜3.80で購入。日本でもAmazonでよく見掛ける基板です。

購入したのは25V仕様の4A版(下図左)と2A版(同中)で、両者の違いはインダクタの大きさのみで基板は共通です。

図2.2A4A 2仕様CLCフィルタ表裏

図2.2A4A 2仕様CLCフィルタ表裏

通常、ノイズフィルタに多用されるCLC回路は、2つのキャパシタと1つのインダクタから下図のように構成されるのですが、

図3.CLCフィルタ回路

図3.CLCフィルタ回路

この基板では、もう1つのインダクタがマイナス側にもいて、およそ次のような構成になっていました。

図4.CLLCフィルタ回路

図4.CLLCフィルタ回路

見たことのない回路構成で、1つ多いインダクタの役割を知りたくて調べてみるも、唯一たどり着いたのがこちらのスレッドで、それも結局判らずじまい。

 

2) SD XMDZ 保護機能付きCLCフィルタ

次のフィルタは、過電流保護のチップヒューズや逆接防止のショットキーバリアダイオードが実装されたこの基板。30V3〜4Aまで通すことができる仕様で、購入価格はRMB4.00でした。

図5.SD XMDZ CLCフィルタ表裏

図5.SD XMDZ CLCフィルタ表裏

これもインダクタが2つ実装されていますが、こちらはプラス側に並列接続しているだけの一般的なCLCフィルタの模様。

なお、基板裏面の「SD XMDZ」で検索してみると、DC-DCコンバータがヒットするので、その系列品なのでしょう。

 

3) 多段LCローパスフィルタ

3つ目のこちらは見てすぐ分かる通りの多段LCローパスフィルタで、HiFiオーディオ向け(!?)ということもあってか、価格もRMB39とずば抜けていました。その価格の違いが効果に表れるのか、興味本位での購入です。

図6.多段LCローパスフィルタ表裏

図6.多段LCローパスフィルタ表裏

実際に使用しての雑感あれこれ

 

4chオーディオフィルタの電源入力に入れてみたことろ、価格相応ではなくどれでも一様にノイズが減少しました。

それでも完全に解消とはならず、残ったノイズの出処をさぐると、それはハイレゾオーディオ再生用のRaspberry Pi Zeroでした。

試しにRaspberry Pi Zeroの電源入力にノイズフィルタを入れたり、モバイルバッテリからの給電にして独立させると、ノイズが解消しました。

図7.ノイズ発生源に囲まれたミキサー

図7.ノイズ発生源に囲まれたミキサー

ちなみに、USBチャージャーの真上にAU-401ミキサーを乗せるとノイズを拾ってしまうので、少しずらすか1cm以上離す必要がありました。

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