Cisco WLC CT2504 設定ファイルの自動定期バックアップ

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対話形式の単純な処理を自動化する expect を使って、Cisco WLC CT2504 の 設定 ファイルをNASへ自動的に定期 バックアップ するスクリプトを組んでみました。

CT2504設定のエクスポート要領

前回の記事の終わりに、Cisco WLC CT2504のSSHターミナルから以下の要領でコマンドを発行して、SFTPで設定ファイルをエクスポートしました。

今回はこの一連の処理をexpectにより、下図の構成で自動化しようと思います。

図1.CT2504設定バックアップシステム構成図

図1.CT2504設定バックアップシステム構成図

なお、自動化スクリプト実行環境に使う、Ubuntu仮想マシンの基本情報は以下の通りです。

 

expectでSSHログイン・ログアウト

まずはウォーミングアップとして、仮想マシンからCT2504へSSH接続して、ログイン・ログアウトするだけを仕組みを組んでみます。

実行結果はまず、平常時はこのようになるのですが、

なんらかの理由により、コントローラ上に保存していない設定が残っている場合は、ログアウト時に保存するかどうかのプロンプトが現れるので、保存せずにログアウトするようにしています。

 

設定ファイル名に使う日付文字列の生成

シェルスクリプトでは日付文字列の生成は date コマンドにフォーマット書式を付けて実行した結果を使いますが、Tclでは少し勝手が異なりました。

 

完成したexpectスクリプト

 

実行結果はこのようになります。実際のSFTP転送に掛かる時間は、ネットワーク環境や設定ファイルの大きさにも依りますが、30秒もみておけば大丈夫でしょう。これを元に冒頭で set timetout の数字を調整しています(デフォルトは10秒)。

これをcronへ登録すれば完成です。数日放置してみましたが思惑通りに毎晩、設定ファイルがNASへ出力されていました。

ちなみにNASはカスタムファームウェアAlt-Fへ入れ替えた、D-Link DNS-323 2-Bay Enclosureを使っています。

コントローラの設定というはそう頻繁に変更されるものでもないので、実際は週一程度の実行頻度で十分でしょう。

但し、このまま長期間放置しているとNASに設定ファイルが溢れるので、以前書いたこちらの仕組みを使って、古いものから定期自動削除するようにしておきます。

 

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