QNAP Xeon搭載NAS内のAlmaLinux仮想マシンでファイル共有サーバ構築

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図3.禁止ファイルの書き込みエラー

前回QNAPのXeon搭載NAS TVS-EC880Virtualization Staionに構築した、 AlmaLinux 仮想マシンに Samba をインストールし、 ファイル共有 ストレージ用の 仮想ディスク を追加して、ネットワーク上の Windows ユーザへ公開しました。

Sambaのインストール

パッケージのインストールではCentOSで長年使い慣れた yum が、AlmaLinuxでも使えるものの廃止予定にあることから、推奨されている dnf を使ってインストールします。元々フォークアウトした関係にあるので、ユーザ側で意識する必要はなさそうです。

 

Sambaの設定

まずはネットワーク上のWindows PCに対し、特定のユーザ( faxuser )に対する読み書きアクセスを許可するような、ネットワーク共有を以下のように設定します。

 

SELinuxの無効化

Sambaの設定に続き、いつも何かと面倒なSELinuxを今回は敢えて無効化してしまいます。

現在の状態を sestatus コマンドで確認、 Current modeenforcing になっていました。

これを一時的に無効にするのであれば、 setenforce コマンドで簡単。

再起動後も永続的に無効にするには、設定ファイル /etc/sysconfig/selinux を次の要領で編集します。

システム再起動後、 sestatus や getenforce コマンドでSELinuxが無効化されていることが確認されました。

上流であるRHEL9のドキュメンテーションによると、こうした設定ファイルでの無効化できなくなると記述されているので、いずれは、カーネルパラメータに selinux=0 を追記してシステムを起動するようにしなければと思います。

 

共有フォルダとアクセス権の設定

先ほどSambaの設定で指定したユーザをシステムに作成し、パスワードを設定します。

実際に共有するフォルダを作成し、アクセス権を回帰的に設定します。

 

パラメータテストしてサービス始動

testparm コマンドで設定ファイル /etc/samba/smb.conf に誤りが無いことを確認の上、

サービスを始動します。

 

ファイアウォールの設定と疎通テスト

クライアントからの疎通テストの前に、ファイアウォールにサービス単位で永続的な許可を設定します。

 

クライアント側のWindows 10ではまず、共有フォルダへのアクセスに必要なユーザ名パスワードを、資格情報マネージャへ登録します。

図1.資格情報マネージャへ登録

図1.資格情報マネージャへ登録

その上でエクスプローラで共有フォルダを開いて、読み書きできることを確認。

図2.エクスプローラから読み書きテスト

図2.エクスプローラから読み書きテスト

この時サーバ側では、 smbstatus を使って現在のアクセスを確認することが出来ます。

 

ゲストアクセス有効化

実はこの共有フォルダ、社内にある複合機が受信したFAXのPDF出力先にするつもりで、ネットワーク内の多くのユーザがこのFAX受信トレイを簡単に参照できることが求められています。

そこで、ゲストユーザアクセスを可能とすべく、設定ファイルを以下のように書き換えました。

念の為、共有フォルダの所有権も変更しておきます。

 

Windows 10クライアント側では、資格情報マネージャのエントリを削除しても、以前に接続したセッションが残っているので、再起動するか net use * /delete できれいにしてからあらためてゲストアクセスを試行します。

試しに最初に作成したユーザ faxuser でアクセスし、ファイルを生成してみましたが所有者nobodyで生成されました( guest only = yes )。

 

共有セキュリティ制限の設定

このような匿名の便利なネットワーク共有があると、本来の目的以外の用途に使われてしまうものです。

そこで、以前書いたこちらの記事を参考に、共有フォルダで扱えるファイルの種類を拡張子で制限したり( veto files )、アクセス可能なクライアントサブネットを限定( hosts allow )してみました。

Windowsクライアントから共有フォルダに対し、 veto files に指定した禁止拡張子に該当するファイルを書き込もうとすると、エラーで失敗するようになりました。

図3.禁止ファイルの書き込みエラー

図3.禁止ファイルの書き込みエラー

以上で、Sambaによるファイル共有構築の基礎を網羅することができました。次ページでは追加した仮想ディスクをマウントし、共有フォルダとして使えるように設定します。

 

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