Vaio VPCSA26GGのUbuntu 18.04から22.04へアップグレード

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FirefoxをSnap版からdeb版へ戻す

前回のUSB版と同じ要領でまず、Snap版Firefoxを削除します。

apt で確認すると、Snap版へのダミーパッケージの設定が残存しているので、これを --purge オプションをつけて削除します。

続いて、Firefox/Thunderbirdのレポジトリを追加(メンテナーによる非公式レポジトリ)。

このままではUbuntu標準のダミーパッケージがヒットしてしまうので、次のファイルを新規作成して優先付けを設定します。

これでdeb版Firefoxをインストールできるようになりました。

図3.deb版Firefox

図3.deb版Firefox

LibreOfficeを確認

このシステムに入っているのはdeb版のLibreOfficeですがそのバージョンは少し古くて7.3系。

図4.LibreOffice v7.3.6.2

図4.LibreOffice v7.3.6.2



公式レポジトリを追加して現行7.4系へ更新します。

図5.LibreOffice v7.4.2.3

図5.LibreOffice v7.4.2.3

GIMPをSnap版からdeb版へ

このシステムではアップグレード前からSnap版のGIMPが入っていました。Ubuntu 22.04では、deb版もSnap版も同じバージョンが提供されているので、迷わずdeb版へ入れ直します。

 

サードパーティレポジトリの棚卸し

その他、アップグレードの際に無効化されたサードパティレポジトリを、今回も確認しながら取捨選択しました。

このマシン固有で追加したのは、次のレポジトリです。

  • balena-etcher.list
    Balena Etcherは、OSイメージをSDやUSBメモリへ書き込むための定番ツール。
  • dropbox.list
    DropboxのレポジトリにはBionicまでしか存在しませんが、そのまま向けておきます。
  • home:IBBoard:cawbird.list
    CawbirdはLinux向けのTwitterクライアント。アップグレード前に使っていたレポジトリファイルは一旦消し、Xubuntu 22.04用をあらためて作成しました。

 

また前回と同じく、レポジトリの鍵をサブフォルダへ移動してしまいます。

ついでに、apt更新時に出るUbuntu Pro広告メッセージも次の要領で消してしまいます。

 

デスクトップ環境をUnityからGnomeへ

元々Unityを使っていたせいなのか、今回はアップグレードでディスプレイサーバのデフォルトが、Waylandに変わることはありませんでした。

図6.ディスプレイサーバの選択

図6.ディスプレイサーバの選択

何台かあるPCの中で、このマシンだけがUnity版なのが以前から微妙だったので、この機会に他のマシンに合わせて通常のGnomeへ切り替え、Unityを削除します。

ログイン画面で Ubuntu on Xorg を選んでログインの後、Unity関連パッケージを完全削除。

一応、Gnome関連のパッケージがインストール済であることを確認しておきます。

 

タッチパッドの無効化

ノートPCでも基本的にマウスを繋いで使っており、キータイプ中の手元がタッチパッドに触れて誤動作するのが嫌なので、以前からタッチパッドは無効にしていました(設定→マウスとタッチパッド)。

図7.マウスとタッチパッドの設定

図7.マウスとタッチパッドの設定

ちなみに私のような手癖の悪いユーザ向けに、Tweaksに次のようなスイッチが用意されているのですが、個人的にはほとんど有用には感じず、仕方なくタッチパッドを無効にしていたわけです。

図8.タイピング中は無効化する

図8.タイピング中は無効化する

それがアップグレード後、設定で無効にしているのにタッチパッドが生きているので調べてみると、やはりユーザーフォーラムに同様の不具合が挙がっていました。

要因と対策はいくつか挙がっていますが、今回有効だったのは、 xserver-xorg-input-synaptics パッケージを完全削除する方策でした。

これでタッチパッドを無効化するスイッチ(図7参照)が機能するようになるのですが、設定変更が反映されるタイミングが次のように異なるので、注意が必要です。

  • タッチパッド無効→有効は変更後即反映
  • タッチパッド有効→無効は次回ログイン時より反映

 

ちなみにタッチパッドをどうしても今すぐ確実に無効化させたい場合は、 xinput でタッチパッドの id を確認すれば、その id を指定して無効化することができるので、スクリプト化してショートカットキーに割り当てる人もいるようです。

 

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