OpenWRT DHCP静的リースのホストへ個別にゲートウェイを付与する

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図1.LuCIでのStatic Leases ホスト設定

複数の OpenWRT ルータそれぞれをインターネットゲートウェイとして運用している場合に、個別のホストを特定のゲートウェイに DHCP で振りたいことがあります。そんな時に使える、 DHCP-Option を tag に定義する方法を試してみました。

個別ホストへのDHCP-Option記述

ルータを冗長運用している場合など、LAN内に複数のゲートウェイが存在するようなネットワークにおいて、OpenWRTのDHCPサーバがIPアドレスを配布する際に、通常とは異なるゲートウェイを一部のホストへ割当てたいことがあります。

例えば、DHCPのStatic Leasesへ登録している個別のホストに、DHCP-Option #3を使ってゲートウェイをこのように指定してみるも、全く動作してはもらえません。

 

DHCP-Optionをtagに入れる

そんな時は一旦、各ゲートウェイへのDHCP-Optionを記したtagを定義して、そのtagをホストエントリに付与します。

ここでtagの中にDHCP-Optionの値を記述する際には、そのカンマ後ろに半角スペースを入れないよう留意します。

 

設定のリロード時やサービスのリスタート時に、設定の不備に関するエラーが標準出力されたりしないので、 /etc/config/dhcp を元に出力される、実際の設定ファイル /var/etc/dnsmasq.conf.cfg01411c を確認したり、

裏でログをモニタリングして、エラーが挙がっていないか確認する必要があります。

 

ちなみに、先ほどのDHCP-Optionでカンマの後ろに空白が入っていると、設定が正しく解釈されずに次のようになっていました。

 

LuCIには現れない項目

なお、これらの設定項目は、OpenWRTのWebGUIであるLuCI上には現れないので、CLIベースでの設定が必須です。

図1.LuCIでのStatic Leases ホスト設定

図1.LuCIでのStatic Leases ホスト設定


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