VMware ESXiやvCenter Server ApplianceのSNMPエージェント有効化手順

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VMware ESXi ホストサーバや、 vCenter Server Appliance 上で SNMP エージェント機能を有効化する手順をまとめます。

VMware ESXi Hypervisor ホストの場合

ESXi Host Client上で、ホストの 管理 から サービス タブを開き、SSHサービスを起動します。

図1.SSHサービスの起動

図1.SSHサービスの起動

ターミナルへ入り、次のesxcliコマンドを使ってSNMPエージェントを設定、有効化します。

設定後はトラップ通知のテストや現在の設定値を読み出して確認することができます。

ここで先ほどのESXi Host Clientのサービス一覧のページを再び開いて、snmpdサービスが実行中であり、その起動ポリシーが ホストと連動して起動および停止します になっているの確認します。

図2.snmpdサービスの起動ポリシー

図2.snmpdサービスの起動ポリシー

次にSNMPに関するファイアウォールルールを以下の要領で設定します。

設定後、ファイアウォールルールの反映確認もesxcliで行えます。

最後に、ネットワーク上の別の端末から snmpwalk で情報を取得してみます。

なお、以上はVMware ESXi Hypervisor 6.7U1を例に進めましたが、設定要領はESXi 8.0でも同じなことは別機にて確認済みです。

 

VMware vCenter Server Applianceの場合

複数のESXiホストの集中管理や仮想マシンのクローニングに必要なvCenter Server Applianceは、それ自身がPhoton OSベースの仮想マシン。現在、ESXiホスト3台を管理するのに使っているのは、vCenter 6.7.0.54000 (6.7U1)です。

図3.vCenter Appliance管理サマリ

図3.vCenter Appliance管理サマリ

vCenter vSphere Clientで用意されているのは、SNMPトラップレシーバの設定のみで、SNMPエージェントに関する項目は見当たりません。

図4.vCenter Server設定

図4.vCenter Server設定

さらに、ポート番号 5480 でアクセスできるアプライアンス自身のWebUIに至っては、SNMPサービスを設定する機能は備わっておらず、全てターミナルからCLIベースで設定する必要があります。

vCenter Server Applianceへ root アカウントでターミナルログイン後、次のコマンドによりSNMPで使用するポート番号、コミュニティ名、トラップ宛先を設定の上、SNMPエージェントを有効にします。

snmp.test コマンドでトラップメッセージをテストできるほか、現在の設定は snmp.get コマンドで参照することができます。

 

参考文献)




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