OpenWRTへ入れ替えたH3C Magic NX30 Proのアクセスポイント化(Dumb AP)

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OpenWrt 謹製ファームウェアへ書き換えた H3C Magic NX30 Pro AX3000 WiFi6ルータを、 アクセスポイント モード(いわゆるDumb AP)に設定しました。

アクセスポイント化への手順

市販のOpenWrt無線ルータのアクセスポイント化については以前、GL-iNet GL-AR750Sで実践したことがありました。

手順は基本的に以下の通り。

  1. WANを廃して有線無線全てLANに
  2. DHCPやDNS、Firewallを停めて自身がDHCPクライアントに
  3. 無線インターフェイスを適宜設定

但し、デバイスによって有線インターフェイスの構成が異なるので、WebUIのLuCI上で同じように設定を変更したつもりでも、思い通りには行かないのが常。

ちなみに、OpenWrt公式ドキュメントにもアクセスポイント化(Dumb AP)の手順が、LuCIベース、コマンドラインベース双方で丁寧に解説されています。

 

OpenWrtデフォルト設定の確認

まずは有線インターフェイス廻りを中心に、LuCIとターミナル上でのデフォルト構成を確認します。

LuCIのシステム概要では、4つの有線ポートがWANx1、LANx3に分かれています。

図01.システム概要 デフォルト

図01.システム概要 デフォルト

有線ネットワーク関連の設定は次の通りで、SoC MT7981にぶら下がる eth1 がWAN系に、スイッチ MT7531にぶら下がる eth0 にバインドされた lan1 , lan2 , lan3br-lan に属し、それがLANを構成します。

図02.インターフェイス デフォルト

図02.インターフェイス デフォルト

図03.ネットワークデバイス デフォルト

図03.ネットワークデバイス デフォルト

図04.br-lan設定 デフォルト

図04.br-lan設定 デフォルト

これが設定ファイルでは、次のように記述されていました。

DHCPとDNSの設定の初期設定は次の通り。

そして、ファイアウォールの設定は次のようになっていました。

図05.ファイアウォール デフォルト

図05.ファイアウォール デフォルト



 

CLI) 有線ネットワーク設定の変更

LuCI上から設定を変えていくと中途半端に適用してしまいがちで疎通が途絶えてやり直すことが数度。

結局、ターミナルから設定ファイルを編集、適用するのが確実でした。

network 設定ファイルでは、 lan のプロトコルを static から dhcp にするのは、作業の終わりで。

変更した設定の適用は uci コマンドで。

次に、 dhcp 設定ファイルでは、 lan のDHCPサーバを無効にします。

変更した設定の適用は uci コマンドで。

firewall 設定ファイルで lan ゾーンを削除するのは作業の最後にて。

変更した設定の適用は uci コマンドで。

以上の状態は、LuCI上では以下のように表されます。

図06.インターフェイス一覧 変更後

図06.インターフェイス一覧 変更後

図07.lanインターフェイス 変更後

図07.lanインターフェイス 変更後

図08.ネットワークデバイス 変更後

図08.ネットワークデバイス 変更後

図09.br-lan設定 変更後

図09.br-lan設定 変更後

図10.ファイアウォール 変更後

図10.ファイアウォール 変更後

CLI) 不要サービスの停止と無効化

不要になったDNS、DHCP、ファイアウォールの各サービスを停止の上、無効化してしまいます。

図11.スタートアップサービス 変更後

図11.スタートアップサービス 変更後

ちなみに、公式ドキュメントでも述べられている通り、システムアップグレード後には元に戻されてしまうことに留意。

 

GUI) 無線インターフェイスの設定

一方の無線インターフェイスは、設定項目が多いのでLuCI上で設定しました。

図12.無線インターフェイス概要

図12.無線インターフェイス概要

まず、2.4GHz帯は、詳細設定で国別コードを初期値のデフォルトから適切な国をセットすることで、最大送信出力が28dBmの高出力にすることができました。

図13.2.4G帯デバイス設定

図13.2.4G帯デバイス設定

インターフェイス設定では、 lan ネットワークに属した上で、インターフェイス名を分かりやすい名前に上書きするよう設定しています。

図14.インターフェイス設定基本

図14.インターフェイス設定基本

図15.インターフェイス設定詳細

図15.インターフェイス設定詳細

ASUS Zenfone 8 Flip ZS672KS(関連記事はこちら)から繋いでのスピードテスト結果もそこそこに。

図16.2.4帯スピードテスト結果

図16.2.4帯スピードテスト結果

 

続いて5GHz帯でも国別コードの指定で送信出力を上がるのですが、チャンネル帯によって上限が異なることや、設定値をセットできても、デバイスはその設定値まで出せないことも。

図17.5G帯デバイス設定

図17.5G帯デバイス設定

図18.5G帯チャンネルと最大送信出力

図18.5G帯チャンネルと最大送信出力

5G帯のスピードテストでは、有線LANや外向き上限の1Gbpsに準ずる文句なしの結果に。

図19.5帯スピードテスト結果

図19.5帯スピードテスト結果

なお、付属のACアダプタではなく、安定化電源から給電してその消費電力を簡易的に計測してみると、

  • アイドル時   : 0.28A / 3.4W @12.2V
  • WiFiテスト時 : 0.49A / 5.9W @12.2V

AX3000クラスのWiFiルータはやはり12V1A以下に収まるので、USB5Vからの12V昇圧でも動かせそう。

 

他、疑似Meshとも揶揄される高速ローミング(関連記事はこちら)も盛り込んだ設定ファイルは次のようになりました。

次ページでは、有線・無線インターフェイス設定後のポストセットアップ事項に進みます。

 

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