GL-iNet GL-AR750SをOpenWRT最新ファームウェアへ入れ替え

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退役した GL-iNet GL-AR750S を初期化するに当たり、 ファームウェア をメーカー謹製より新しい OpenWRT 純正へ入れ替えました。その手順を元に別の同機種では、設定をできるだけ維持したままのファームウェア アップグレードに挑戦します。

1年前はメーカーファームウェアベースのアップグレードでしたが、その後もメジャーバージョンアップが見込まれないのに対し、OpenWRT純正ファームウェアは本機種向けに現行版がリリースされていることから、今回OpenWRT純正ファームウェアへの乗り換えに踏み切った次第です。

 

初期化アップグレード前の現状確認

アップグレード前に現在のバージョンを確認しておきます。まずはメーカーカスタムUIのファームウェア情報。

図01.GL-iNet ADMIN PANEL

図01.GL-iNet ADMIN PANEL

続いてOpenWRT部分の概要。

図02.OpenWRT v19.07 Overview

図02.OpenWRT v19.07 Overview

Model欄に NOR/NAND の記述があることに留意しつつ、OpenWRTファームウェアの選定へ進みます。

 

GL-AR750S向けOpenWRTファームウェアの取得

先のハードウェア情報ページにある、Firmware OpenWrt Upgrade URLのリンクをクリック。

そこに glinet_gl-ar750s で始まるファームウェアは次の4つ。

  • glinet_gl-ar750s-nor-initramfs-kernel.bin
  • glinet_gl-ar750s-nor-nand-initramfs-kernel.bin
  • glinet_gl-ar750s-nor-nand-squashfs-sysupgrade.bin
  • glinet_gl-ar750s-nor-squashfs-sysupgrade.bin

ダウンロードするのは3番目のNOR-NAND版アップグレードファームウェアです。

 

OpenWRT LuCIからアップグレード

アップグレードは先のハードウェア情報ページにある、OEM easy installation項に沿って進めます。

OpenWRT LuCIの System -> Backup / Flash Firmware ページへ進み、ダウンロードしたファームウェアファイルをアップロードします。

図03.ファームウェアファイルアップロード

図03.ファームウェアファイルアップロード

アップロードされたファイルが正常に受け付けられると、書き込みの最終確認が現れます。今回は初期状態にしたいので、現在の設定を保持するチェックボックスは外し、 Continue をクリックして書き込みを実行。

図04.設定を保持せずフラッシュ実行

図04.設定を保持せずフラッシュ実行

しばらく待つと再起動がかかり、IPアドレスも変わるので次のデフォルトIPアドレスを開いて、概要ページを確認します。

図05.OpenWRT v22.03.5 初期状態

図05.OpenWRT v22.03.5 初期状態

メーカー製のカスタムパッケージが無い分、だいぶ軽くなりました。

 

アクセスポイント化設定

アップグレード後はアクセスポイント専用機として使いたいので、せっかくの初期状態を利用して最適な設定を探ってみます(挙動がおかしくなったら即リセットボタン)。

図06.GL-AR750Sリセットボタン

図06.GL-AR750Sリセットボタン

出来上がった設定はまず、インターフェイスは有線無線全物理ポートをブリッジLANにひとまとめにして、デフォルトではWANだったポートもLANポートとVLANを等しくすることで、どのポートに挿してもLANとなるようにしています。

図07.Interfaces & Devices

図07.Interfaces & Devices

図08.br-lan設定

図08.br-lan設定



 

ブリッジLANはDHCPクライアントモードにして、内蔵DHCPサーバも無効に。IPアドレスを固定したければ、ネットワーク上のDHCPサーバに静的エントリを登録するようにしています。

図09.各ポートのVLAN設定

図09.各ポートのVLAN設定

ファイアウォールは全ゾーン削除し、

図10.Firewall Zones

図10.Firewall Zones

起動サービスでは、WiFiアクセスポイントには不要な dnsmasqfirewallodhcpd を無効にしました。

図11.Startup Initscripts

図11.Startup Initscripts

ath10kファームウェアの入れ替え

しばらく稼働させていると、カーネルログに見慣れないメッセージが連発しているのを発見。

図12.ath10k mac flush vdevメッセージ頻発

図12.ath10k mac flush vdevメッセージ頻発

ログを詳しく見返すと、WiFiクライアントの切断時に必ず発生していました。

調べてみると同じSoCを搭載する別の機種で同じ現象が報告されており、ath10kファームウェアを入れ替えることで解消可能とのこと。

現在使用中のath10kファームウェアを確認してみると、やはり -ct 付でした。

  • ath10k-firmware-qca9887-ct
  • kmod-ath10k-ct
図13.OpenWRT v22.03のath10k firmwares

図13.OpenWRT v22.03のath10k firmwares

参考に、GL-iNetファームウェア場合を確認してみると、 -ct の無いドライバファームウェアが使われていました。

図14.GL-iNet版 v19.07のath10k firmwares

図14.GL-iNet版 v19.07のath10k firmwares

早速、ターミナルからath10kファームウェアを入れ替え、デバイスを再起動させます。

再起動後、接続中のWiFiクライアントを切断してみましたが、問題のメッセージが出ることはなくなりました。

 

起動直後の時刻同期が遅い

次に気になった現象は、今回の事例に限らずOpenWRTで気になっていた問題で、起動直後なかなか時刻同期が実行されず、やきもきさせられることでした。

同じような現象の報告に対しては、待てないなら ntpdate パッケージを入れてみては、とのアドバイスが。

しかしそう頻繁に時刻合わせが必要なほど、センシティブな運用をしているわけではないので、システム起動時のスタートアップスクリプト /etc/rc.local に、時刻同期を記述して対処しておきました( ntpd は busybox に含まれているのでパッケージのインストールは不要)。

図15.Local Startup Script

図15.Local Startup Script

参考にしたのは、こちらのOpenWRTユーザーガイドでした。

 

次のページでは、現在既にアクセスポイントとして稼働している、別の同機種を同じ要領でファームウェアップグレードしてみます。

 

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