中国移動 RAX3000MをOpenWrt最新ファームウェアへ入れ替え

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前回、中国移動 RAX3000Mで有効化したSSHを通じて、現行版OpenWrtファームウェアへの入れ替えに挑戦します。

お手本にする記事

NAND版、eMMC版という2つの異なるストレージ仕様が存在するRAX3000Mで、中華テック系でポピュラーなImmoralWrtではなく、OpenWrt謹製ファームウェアをNAND版へ書き込んでいるこちらの記事をお手本に作業を進めます(鳴謝!)。

OpenWrtファームウェアの調達

OpenWrtのRAX3000M情報ページに記載のあった、MediaTek Filogic向けファームウェアイメージ一覧ページにて、以下の4つのファイルをダウンロード。

図1.OpenWrt 23.05.5 Firmware Images

図1.OpenWrt 23.05.5 Firmware Images

Ubuntu 22.04にtftpdの構築

次に、作業用Ubuntu PCにtftpサーバを構築。前回とは違うPCなので、またパッケージのインストールから。

設定ファイル /etc/default/tftpd-hpa を編集。

tftpルートディレクトリ /srv/tftp/ の所有権を変更します。

tftpサーバサービスを再起動。

そして、先ほどダウンロードした4つのファイルのうち、 ...initramfs-recovery.itb と記載のあるファイルを、そのファイル名からバージョン番号の部分を除去した上で、tftpルートディレクトリ /srv/tftp/ へ配置します。

 

現在のMTDをバックアップ

作業PCの下準備が終わったので、SSHでRAX3000Mに入って現在のMTD構成を確認。ファームウェア入れ替え前に、これらを全てddコマンドでファイルに書き出してバックアップします。

まずは少しサイズの大きい mtd0/tmp へ吸い出して圧縮、scpで作業PCへ転送します。

残りは大したサイズではないので、一気にファイルへ書き出して、scpでまとめて転送します。

 

BL2とFIP(uboot)の書き込み

そのまま、作業Ubuntu PCにある ...preloader.bin (BL2)と、 ...uboot.fip (FIP)をUbuntu PCからscpで引っ張ってきます。正しくコピーできているかをハッシュで確認。

これから書き込むMTDを消去しようとするも、BL2は蹴られてしまうのはH3C Magic NX30 Proの時と同じ。

そのままBL2は触らずにFIPを書き換え、これは成功。

 

initramfsとsysupgradeのインストール

作業用Ubuntu PCを静的IPアドレス 192.168.1.254/24 へ変更したら、RAX3000Mの電源を抜き差しして再起動を促します。

再起動後、 192.168.1.1/24 になったRAX3000Mからtftpサーバに対して、 initramfs ファイルのリクエストがあるのを確認(tftpサーバへのアクセスがさっぱり無い場合は、ファイアウォールでポートが塞がれていないか確認)。

しばらく待ってから、 192.168.1.1/24 になったRAX3000MへSSHで入り、作業用Ubuntu PCから ...sysupgrade.itb ファイルを引っ張り出して、そのまま実行します。

実行後、RAX3000Mは自動再起動するので、セッションが切れたらコマンド実行完了の合図。

 

BL2の書き込みに再チャレンジ

再起動後、RAX3000MのWANポートを既存のLANに繋いでインターネットへの疎通を確保。その上でSSHで再び入り、パッケージリストの更新と一括アップデートを実行。

先ほど書き込み操作に失敗したBL2のロックを解除を試みます。

MTDの構成を確認の上、BL2の中身を消去してみます。

BL2が書き込み可能なことが確認できたので、作業用PCから ...preloader.bin (BL2)ファイルを再度引っ張ってきて、書き込みます。

書き込み成功したら、デバイスを再起動して作業完了(なお、このBL2は書き換えなくてもOpenWrtの動作に支障ないのでお好みで)。

 

OpenWrt 23.05.5初期状態の確認

あらためて、コンソールからシステムの状態を確認します。

ブラウザからLuCIへアクセス、RAMがH3C Magic NX30 Proに対して倍増の512MBなので余裕たっぷり。

図2.OpenWrt 23.05.5 Status Overview

図2.OpenWrt 23.05.5 Status Overview

WirelessはNX30 Proと同じMT7981なので、変わり映え無し。

図3.OpenWrt 23.05.5 Wireless Overview

図3.OpenWrt 23.05.5 Wireless Overview

OpenWrt 23.05.5へ無事に入れ替え終わったところで今回はここまで。このデバイスも既存LAN環境のアクセスポイントとして使いたいので、次回はルータのアクセスポイント化(Dumb AP)へと続きます。

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